制度・仕組みだけでは解決できない複雑な問題に対しリーダーができることは何か。自らコーチングを学び、周囲を対話に招き入れ、組織力やチームワークの向上に尽力する医療/福祉現場のリーダーに迫る。
医療現場にコーチングを導入した医師が語る 病院の人的基盤づくりへの道のり~組織内でのコーチングがもたらす個人と組織への影響とは?
マサチューセッツ総合病院 医学博士 Kerri Palamara氏、松山赤十字病院 副院長 竹之山 光広氏による講演および座談会

2025年05月28日
※内容および所属・役職等は取材当時のものを掲載しています。

コーチ・エィでは「医療現場にコーチングを導入した医師が語る 病院の人的基盤づくりへの道のり」をタイトルとした日米医療シンポジウムをオンライン開催いたしましたので、その概要を下記の通りお知らせいたします。
なお、講演内容の詳細はレポートで公開しておりますので、こちらも併せてご覧ください。
日米医療シンポジウムの講演概要
第1部システミック・コーチング:組織はいかに個人を支援できるか
スピーカーマサチューセッツ総合病院 医学博士 Kerri Palamara氏
米国における医療従事者を取り巻く昨今の労働環境とは、また、Palamara氏が「コーチングは、従業員のウェルビーイングを高めるうえで重要な役割を果たす」という考えのもと開発した、研修医、教授陣の医師向けコーチングプログラムとその成果をご紹介します。
第2部コーチング導入によって松山赤十字病院が目指したいこと
スピーカー松山赤十字病院 副院長 竹之山 光広氏
松山赤十字病院では「当院で働くことにやりがいと誇りを感じ、活躍の場を広げるリーダーが増えていくために、コミュニケーションを大事にする文化を根付かせたい」という想いからコーチングプロジェクトが発足。コーチングの輪を広げていくことで院内のコミュニケーションや職員の行動にはどのような変化が生まれているのかをご紹介します。
第3部病院の人的基盤づくりへの道のり(座談会)
スピーカーマサチューセッツ総合病院 医学博士 Kerri Palamara氏
松山赤十字病院 副院長 竹之山 光広氏
株式会社コーチ・エィ 執行役員 大塚 志保
今回のシンポジウムのテーマである「病院の人的基盤づくりへの道のり」に焦点を当て、登壇した両医師とモデレーターであるコーチ・エィ 執行役員の大塚志保が主に以下4つのテーマについて対話しました。
- コーチングの導入に向けて組織の人を巻き込んでいく際、プロジェクト推進者ができることは何か?
- 「コーチングの導入は経営にインパクトを与えられるのか?」その疑問にどう答える?
- コーチング導入の成功の兆しは、いつ頃出てくるのか?
- コーチングを導入したからこそ、得られたものは何か?
コーチングを導入する際に突き当たる壁の乗り越え方や、取り組みを組織全体へ広げていく際の具体的なアイディアなど、医療機関へコーチング文化を浸透させるためのヒントを探っています。
スピーカー プロフィール
Kerri Palamara氏

ハーバード大学医学部准教授、マサチューセッツ総合病院(以下MGH)のプライマリ・ケア一般内科医、同MGHプロフェッショナル・ウェルビーイング・センターを率い、MGHワークプレイス・ウェルビーイング・コラボレーションとMGH ELEVATE医師リーダーシップ・プログラムの共同リーダー
竹之山 光広氏

松山赤十字病院 副院長(兼)呼吸器外科 部長、がん診療推進室 室長、組織を横断したコーチングプロジェクトの推進リーダー、九州がんセンター 連携研究員
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