コーチングの基本

コーチングの歴史、具体的なコーチングスキルなど、コーチングとは何かを知るための基礎知識をご紹介します。


【コーチングの資格】コーチングの資格を取るには?国内・海外のコーチング資格比較とコーチング資格をとるまでのステップ

【コーチングの資格】コーチングの資格を取るには?国内・海外のコーチング資格比較とコーチング資格をとるまでのステップ
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「コーチング」の分野にも資格があります。コーチングの資格は、この分野における知識、経験や専門性をもっていることを証明するもので、国内、海外共に企業や各種団体が認定する民間資格が提供されています。

あなたがコーチングを学ぶ目的は何でしょうか? ここでは、コーチングに興味があり、仕事上でコーチングを活かしたい、あるいは、プロのコーチになりたいと考えている方に、国内、海外のコーチングのコーチ資格を取るために必要な情報やステップをご紹介します。

「コーチングとは?」その歴史、「ティーチング」との違いを知る

【即習】コーチングとは?歴史は?ティーチングとの違いで学ぶ、その意味と効果的な使い分け
コーチングでは、基本的に「教える」「アドバイスする」ことはしません。その代わりに、「問いかけて聞く」という対話を通して、相手自身から様々な考え方や行動の選択肢を引き出します。

コーチングの資格を発行している海外の主なコーチ認定資格発行団体

国際コーチング連盟(ICF)の統計によると、世界で5万人以上のプロコーチが活躍しています。資格を出している団体には、次があります。
ICF認定資格について>>

  国際コーチング連盟 欧州メンタリング&コーチング協議会 コーチング協会
英語名 ICF EMCC AC
  International Coaching Federation European Mentoring and Coaching Council Association for Coaching
拠点 米国 英国(欧州メイン) 英国(欧州+アジア)
日本支部 非営利型一般社団法人国際コーチング連盟日本支部(ICF Japan) - -
会員国 約153カ国 67ヶ国 50ヶ国
会員数 4.7万人 6,000人
世界70か国以上
メンバー:7,000人
コーチ:14,000名
世界70か国以上(2019現在)
設立年 1995年 1992年 2002年
認定資格 アソシエイト認定コーチ(ACC)
プロフェショナル認定コーチ(PCC)
マスター認定コーチ(MCC)
ファウンデーション コーチ(Foundation Coach)
プラクティショナー・コーチ(Practitioner Coach)
シニア・プラクティショナー (Senior Practitioner Coach)
マスター・プラクティショナー (Master Practitioner)
  2012年11月に結成されたGCMA (Global Coaching and Mentoring Alliance)加盟。グローバル・コーチングとメンタリング機関と共にプロフェッショナル・コーチングに対する共通の認識の提供に努めている。

ICFのサイト(英語)では日本や海外で各資格を取得できるスクール情報を検索できます。

国際的なコーチング資格

ここでは国際コーチング連盟(ICF)の認定資格とコーチング協会(AC)、欧州メンタリング&コーチング協議会(EMCC)の認定資格をご紹介します。

国際コーチング連盟の認定資格

国際コーチング連盟(ICF)には、3つの認定資格があり以下のような資格習得条件が定められています。

ICFの認定資格は「コーチの倫理規定とコア・コンピテンシー」に基づき、コーチに必要とされる知識や能力を備えていると認められたコーチに与えられる資格です。世界各国でも、コーチとして専門的な教育を受け、実践をつんでいることの証明となっており、コーチの世界基準であるといえます。

国際コーチング連盟 International Coaching Federation(ICF)
ACC PCC MCC
資格名 アソシエイト認定コーチ Associate Certified Coach プロフェショナル認定コーチ Professional Certified Coach マスター認定コーチ Master Certified Coach
資格取得要件 ICF認定コーチ・トレーニング・プログラムの修了(ACTP認定修了)
100時間のコーチング実績 など
ICF認定コーチ・トレーニング・プログラムの修了(ACTP認定修了)
500時間のコーチング実績 など
ICF認定コーチ・トレーニング・プログラムの修了(ACTP認定修了)
2,500時間のコーチング実績 など
必要トレーニング時間 60時間以上 125時間以上 200時間以上
日本国内での資格保有者数 300 名* 219 名* 36 名*

* 2019年8月1日現在。ICF Japan 定時総会資料より
(新型コロナウイルスの影響を受け、ICF認定資格の申請及び更新要件にも一部、期間限定の変更があります。詳細は「ICF認定資格申請者をサポートするための一時的な変更」をご覧ください。)

コーチング協会(AC)、欧州メンタリング&コーチング協議会(EMCC)の認定資格

  コーチング協会(Association for Coaching, AC) 欧州メンタリング&
コーチング協議会(EMCC)
ICFの該当資格
資格
LEVEL 1
ファウンデーション コーチ(Foundation Coach) -
資格
LEVEL 2
プラクティショナー・コーチ(Practitioner Coach) ACC
資格
LEVEL 3
シニア・プラクティショナー (Senior Practitioner Coach) PCC
資格
LEVEL 4
マスター・プラクティショナー (Master Practitioner) MCC
  メンバーになるには(英語)>> EMCC会員でICFの資格保有者は該当レベルに応募可能。詳細(英語サイト)>>  | EIA guide to applying with ICF bridge

国際的なコーチ認定資格の取得

国際的なコーチ認定資格を取得するには、資格認定団体が認定するトレーニングを修了する必要があります。ここでは国際コーチング連盟(ICF)が認定するコーチ・トレーニング・プログラムの種類と、コーチング協会(AC)、欧州メンタリング&コーチング協議会(EMCC)のプログラムについてご紹介します。

国際コーチング連盟(ICF)が認定するコーチ・トレーニング・プログラム

国際コーチング連盟は、資格取得に必要な条件を満たすとして、以下の3種類のコーチ・トレーニング・プログラムを認定しています。

国際コーチング連盟 International Coaching Federation(ICF)の認定トレーニング プログラム
ACTP ACSTH CCE
ACTPプログラム(Accredited Coach Training Program) ACSTHプログラム(Approved Coaching Specific Training Hours) CCEプログラム(Continuing Coach Education)
ICF最上位のコーチ育成プログラム 。ICF認定のACTP提供スクールにて取得可能 ACTPプログラムに関連する単品のプログラム 継続コーチ専門教育。
新たな学習機会を得たい人やICF認定資格の更新に必要な上級トレーニング
必須受講時間:125時間のコーチング・トレーニングの時間。コーチングを実践する機会とICF認定資格を持つコーチによるコーチング、メンタリングを受け、ICF認定のスクールが提供するコーチの試験を受けて合格することが必要 必須受講時間:30時間(コーチの専門トレーニングやコーチングの練習)完了したACSTHプログラムの時間(30時間必要)はICFの3つの資格(ACC/PCC/MCC)取得のいずれかもしくはICFグローバル会員資格を取得可能 ICF認定資格を持つコーチの方が3年ごとに資格を更新される際に、40時間のCCE受講履歴が必要

上記認定プログラムの提供団体ついてはこちらのICF Japanのページ(ACTP / ACSTH / CCEプログラムの提供団体)をご覧ください。

コーチング協会(AC)、欧州メンタリング&コーチング協議会(EMCC)

コーチング協会(AC)、欧州メンタリング&コーチング協議会(EMCC)が提供するサービスやアワードなどの最新情報は下記リンクをご覧ください。

コーチング資格習得までのステップ

様々な国内資格と海外の資格があります。ここでは一例として国内の(一財)生涯学習開発財団認定コーチ資格とICFでの資格取得についてご紹介します。

「コーチングの資格」取得にかかる時間

■ 国内資格の例: (一財)生涯学習開発財団の認定コーチ資格

履修開始から、半年から1年ほどで(一財)生涯学習開発財団の認定コーチ資格を取得することができます。 その後、1年から1年半で認定プロフェッショナルコーチ資格、1年半から2年で認定マスターコーチ資格を取得できます。※

■ 海外資格の例:国際コーチング連盟(ICF)の認定コーチ資格

履修開始から1年半~3年ほどで国際コーチング連盟のアソシエイト認定コーチ資格を取得することができます。その後は、次のステップとして、3年から5年でプロフェッショナル認定コーチ資格、5年から10年ほどでマスター認定コーチ資格を取得できます。※

※資格取得までの期間はどのくらい日々コーチングを実践されているか、受講内容により異なります。詳しくは国際コーチング連盟の認定資格のご案内をご確認ください。

■ 海外資格の 例2)オンラインで英語の短期間コースでコーチングを学ぶ(Coach Uの例)

多くのスクールでオンラインでの受講が可能となっています。英語で短期間のコーチングプログラムの受講も可能です。
アジア地域勤務者向け 英語によるオンライン・コーチ育成プログラム(6日間のオンラインコース、77時間)の受講でICFのアソシエイト認定コーチ(Associate Certified Coach) の受験要件を満たすことが可能です。詳細はこちらをご覧ください。その他の日本や海外で各資格を取得できるスクール情報は、こちらのICFのサイト(英語)で検索できます。

「コーチング」を学んだ人の声(コーチ・エィ アカデミアの例)

「コーチング」を学びたい、学んだ人の声が聞きたい、コーチングを学びたい方はこちら
大手・中小企業の管理職、経営層をはじめ、税理士、弁護士、社労士といった士業、スポーツコーチ、医師、教職員など、さまざまなバックグラウンドの方がコーチ・エィ アカデミアを受講され、コーチングを日々のマネジメントに活用されたり、コーチの資格を取られています。

その他のコーチングスクールについてはこちらのサイトをご覧ください。

世界のコーチ人口

全世界のコーチング・コーチの人口は「ICF Global Coaching Study」によると2016年の5万人から2020年には7万人への世界のコーチ人口は拡大しました。

全世界のコーチング・コーチの人口の中でもアジアは約7%とこれから発展していくエリアであることがわかります。

国名 コーチ % コーチングスキルを使用している管理職 コーチング実践者(Coaching Continuum)
北米 23,300 32.8% 3,000 26,300
中南米/カリビアン 11,000 15.49% 2,900 13,900
ヨーロッパ 26,700 7.61% 4,900 31,500
中東/アフリカ 2,800 3.94% 1,300 4,100
アジア 4,600 6.48% 3,400 8,100
オセアニア 2,600 3.66% 500 3,100
全世界 71,000 100.0% 15,900 86,900

コーチングはどの領域で求められているのか?

従来は、コーチ認定資格を取得する方の多くがコーチングのプロフェッショナルを目指していたことに対し、今日では、リーダーとしてマネジメントの能力を開発する目的で、コーチングのトレーニングを本格的に受ける方が増えてきています。

コーチ・エィ アカデミア受講生・卒業生アンケートでも受講生の7割以上がマネジメントに携わる役職者でした。(下記グラフ参照)


また、以下のように8割以上の方が部下に対してコーチングを行っています。

コーチングは誰とのコミュニケーションで活用していますか?

実施期間:2019/2/18-2019/3/10 回答数:101/207名(49%)
対象:2018年4月~2019年1月に受講期間1年を越えた方

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