コーチング研究所によるさまざまな調査の結果や、データの分析結果をご紹介します。
アンケートレポート「エグゼクティブの表情と印象について」
2021年02月15日
株式会社コーチ・エィでは、メールマガジン WEEKLY GLOBAL COACH および Hello, Coaching! の読者の方やクライアントのみなさまを対象に、アンケート調査「エグゼクティブの表情と印象について」を実施いたしました。
500名を超える方から回答が寄せられ、エグゼクティブの表情および印象に関する意識やリモートワークにおける工夫の実態が明らかになりました。アンケートにご協力くださったみなさまに厚く御礼申し上げます。
読者のみなさまに、今回寄せられたアンケート結果の概要を共有させていただきます。リモートのコミュニケーションがますます増加する中、みなさまにとって、エグゼクティブに求められる表情や印象、またそれらに影響を与える要素について、改めて考えるきっかけになりましたら幸いです。
アンケート調査回答期間:2020年10月28日~11月11日
アンケート対象:WEEKLY GLOBAL COACH及びHello, Coaching!読者で、企業、団体等にお勤めの方々
調査方法:WEBアンケートでの回答
アンケート回答者数:521名
男性 86% 女性 14%
*本調査では「会長・社長・取締役」または「執行役員」をエグゼクティブとして定義
アンケート結果の概要
エグゼクティブが備えるべき、理想的な印象とは?
エグゼクティブが備えるべき理想的な印象として、エグゼクティブとエグゼクティブ以外とで、上位11位は共通の項目が並びました。そのうち、トップ3には「柔軟な」と「誠実な」が両者とも入りましたが、エグゼクティブの回答では2位だった「社交的な」という項目は、エグゼクティブ以外では9位と、順位に大きな差がありました。
- 1位:柔軟な:エグゼクティブ 70% / エグゼクティブ以外 66%(1位)
- 2位:社交的な:エグゼクティブ 66% / エグゼクティブ以外 49%(9位)
- 3位:誠実な:エグゼクティブ 65% / エグゼクティブ以外 58%(2位)
※回答数の合計が多い順。グラフ内数値は各群内での順位
※回答者数:505名(うちエグゼクティブ77名、エグゼクティブ以外428名「その他」を除く)
エグゼクティブの自己認識は?
エグゼクティブ自身が周囲にどのような印象を与えていて、また与えたいと感じているかについては次のものが上位に並びました。
- 「与えている印象」
1位:前向きな、2位:誠実な、3位:論理的な - 「与えたい印象」
1位:エネルギッシュ、2位:思いやりがある、3位:発想豊かな
※上位10 項目に含まれる印象を表示。グラフ内数値は順位。
※回答者数:エグゼクティブ77 名
エグゼクティブの印象に影響している要素は?
エグゼクティブの印象形成に影響する要素としては「言葉遣い」、「所作・立ち居振る舞い」、「顔の表情」が上位にあげられました。
- 言葉遣い:87%
- 所作・立ち居振る舞い:86%
- 顔の表情:83%
※回答者数:521名
エグゼクティブが見られている顔のパーツは?
エグゼクティブと会話をする時に、どのような表情や顔の部分に注目するかについては「目元」や「口元」、表情全体があげられました。マスク着用の機会が増えている昨今、目元や視線に一層注目している、というコメントも見受けられました。
- 目元・視線:346件
- 口元・口角:72件
- 表情全体:147件
※回答者数:521名
リモートワークにおけるエグゼクティブの工夫は?
リモートでのコミュニケーションにおいて、エグゼクティブは顔の表情だけではなく、顔の向き、うなずき、体の姿勢やジェスチャーなどを工夫しています。カメラとマイク越しでも最大限に、相手の存在や発言に関心を持っているということを伝えようとしていることがわかりました。
- カメラに向かって話をする。より顔の動きを大きくうなずく
- ライトやバックの光・色に気をつける
- 真正面を向き表情豊かに
- リアクションは通常の2倍を意識
※回答者数:エグゼクティブ 77名
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