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アンケートレポート「オンラインでの上司・部下の1on1コミュニケーションについて」

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株式会社コーチ・エィでは、メールマガジン WEEKLY GLOBAL COACH および Hello, Coaching! の読者の方やクライアントのみなさまを対象に、アンケート調査「オンラインでの上司・部下の1on1コミュニケーションについて」を実施し、500名を超える方から回答をいただきました。アンケートにご協力くださったみなさまに、厚く御礼申し上げます。

オンラインでのコミュニケーションが日常的なものになる中、今回の調査では、オンラインでの1on1コミュニケーションにおける上司や部下の状態、また関係性の変化に焦点を当てました。

読者のみなさまに、アンケート結果の概要を共有させていただきます。アフターコロナの時代にも継続が見込まれるオンライン・コミュニケーションが、上司・部下、あるいはご自身と周囲との関係性に与える影響について考える上で、ご参考になれば幸いです。

  • 調査期間:2020年12月23日(水)~2021年1月15日(金)
  • 調査対象:メールマガジン"WEEKLY GLOBAL COACH"の読者およびコーチングポータルサイト"Hello, Coaching!"ユーザーで、企業/組織で働く方々
  • 調査方法:WEBアンケートでの回答
  • 有効回答数:576名

アンケート結果の概要

上司・部下間のコミュニケーション頻度とオンラインで行われる割合

1on1コミュニケーションの頻度について、部下回答では、COVID-19流行前に半数以上が2-3日に1回は上司と1on1のコミュニケーションを取っていたのに対し、流行後は、週1回程度以下の割合が増加し、全体として減少傾向にあることが示されました。

上司回答では、毎日数回以上の頻度で部下と1on1コミュニケーションを行っている割合はCOVID-19流行後は減少していましたが、「1週間に1回程度」までを含めると、全体としてほぼ横ばいでした。上司回答が部下回答より頻度が高い結果は、複数名の部下とコミュニケーションを取っていることも影響していると考えられます。

【図1】COVID-19流行前後における、上司・部下間の1対1のコミュニケーション頻度

<部下回答>

<上司回答>

続いて、COVID-19流行後では、上司・部下ともに半分以上のコミュニケーションがオンラインで行われるようになっていることが分かりました。

【図2】COVID-19流行後における、上司・部下間の1対1のコミュニケーションがオンラインで行われている割合

オンラインでの1on1コミュニケーションにおける上司・部下の状態

上司側のオンラインでの1on1コミュニケーションにおける意識・工夫に関する項目では、対面と比較して、集中して聞く、相槌やリアクションを大きくするといった、聞く姿勢に意識を向けている回答者が最も多く、次いでより注意して部下の表情や様子を観察している傾向も見受けられました。

<図3-1>部下とオンラインで1対1のコミュニケーションを取るとき上司が気をつけていること

部下回答では、半数以上の部下がオンライン・コミュニケーション中の上司の状態にポジティブ(7段階の5以上)な回答をしていますが、「部下の変化に気付いて伝えている」という項目については、回答が二極化する傾向が見られました。

<図3-2>上司との1対1のオンラインコミュニケーションにおける、上司の状態や反応

部下から上司へ、上司から部下へコミュニケーションをとる行動の変化

図4-1は、上司に対して部下からコミュニケーションを取る頻度が変化したかどうかを尋ねた結果です。上司・部下の認識に大きな齟齬はなく、全体の3割前後が増加と減少に二極化している傾向が見受けられます。

<図4-1>部下から上司に対するコミュニケーションの変化

<上段:部下回答、下段:上司回答>

一方、上司から部下にコミュニケーションを取る頻度については、上司では、自ら部下に対してコミュニケーションを取る頻度が増えたと感じている人が5割弱に達しているのに対し、部下では2割強と大きな差がありました。

<図4-2>上司から部下に対するコミュニケーションの変化

<上段:部下回答、下段:上司回答>

上司・部下間の関係性の変化

上司・部下の関係性の深まりについては、上司・部下ともに半数以上が「変わらない」と回答していますが、上司・部下ともに関係が深まった、逆に疎遠になったと感じている回答者がそれぞれ2割前後いることが分かります。

回答者自身の状態の変化について

最後に、回答者自身の状態、会社や組織に対する姿勢に変化があったかどうかについて、尋ねました。上司・部下ともに、「以前より自分の会社・組織に対する責任感が増している」の項目に4割以上がポジティブな回答をしています。

他方、前向きさや、明るく過ごせているかどうかについては、「変わらない」が最も多い一方で、3割~4割がネガティブな回答(1-3)をしています。

<部下回答>

<上司回答>


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