コーチングの歴史、具体的なコーチングスキルなど、コーチングとは何かを知るための基礎知識をご紹介します。
【2023年】初心者へのコーチング本 おすすめ10冊~自分を知り、相手を知って対話する〜
2023年08月07日
コーチングとは、対話(コミュニケーション)を通して、相手の目標達成に向けた能力、リソース、可能性を最大化するプロセスです。
近年、コーチングは身近なものとなり、コーチングに関する書籍や情報を目にすることも多くなりました。コーチングをするうえで大切なことの一つは「自分を知り、相手を知ること」。
本記事では、コーチング初心者の方のために、自分や相手と向き合い、より効果的なコーチングや対話をするためのおすすめの入門書を紹介します。
これらの入門書をきっかけに、少し立ち止まって自分を知り、相手を知って、よりあなたのコーチングや対話が豊かなものになる、そんなお手伝いができればうれしく思います。
目次
- 1. 自分のこころと対話をするきっかけに『こころの対話 25のルール』
- 2. クライアントに気づきと変革をもたらす対話の全技術『変革的コーチング』
- 3. 「対話」の教科書『未来を変えるコーチング』
- 4. 自分に問いかける質問を変えれば、仕事も人間関係もすべてうまくいく!『新版 すべては「前向き質問」でうまくいく』
- 5. 「感情的な不安」を「理性的な問い」に変えることで理想の自分をつくる『セルフトーク マネジメント入門』
- 6. 絵本で学ぶ、双方向なコミュニケーションの秘訣『この気もち伝えたい』
- 7. コミュニケーション・タイプを知り相手に合わせた関わり方を『図解 コーチング流タイプ分けを知ってアプローチするとうまくいく』
- 8. 部下と関わる時間をつくる『3分間コーチ』
- 9. マネジメント(部下育成)にコーチングを活かす『新 コーチングが人を活かす』
- 10. 強いチームづくりとは?『未来を共創する経営チームをつくる』
1. 自分のこころと対話をするきっかけに
『こころの対話 25のルール』
「自分の内側をどんな感じていっぱいにしておきたいか?」と、自分に問いかけてみてください。「こころの対話 25のルール」はここから始まります。おおむね私たちは安らいでいたいし、ご機嫌でいたい。そして、不安や心配、怒りをなんとか回避したいと思っています。しかし、考えてみれば「おだやかな気持ち」でいられる日は、1年のうちで何日あるのでしょうか?
まずは自分のこころと対話する。本書はそのきっかけになる1冊です。
2. クライアントに気づきと変革をもたらす対話の全技術
『変革的コーチング』
コーチングは探究のプロセス。その中でも最も難しいスキルの1つは、クライアント自身に思考や内面を掘り下げてもらうこと。時にコーチは、クライアントの内省を促す発言も必要です。
本書では、内省を促す発言と質問を組み合わせることを「内省的探求」と定義し、その実施のための5つの基本手法と3つの脳内習慣を解説しています。
問題に焦点を当てるのではなく、相手の内面に働きかけ、気づきと変革をもたらすコーチングとはなにか。世界のトップコーチ30の一人にして組織心理学博士である著者が、最新の脳科学を引用しながら、「対話」の全技術を紹介している1冊です。
3. 「対話」の教科書
『未来を変えるコーチング』
言葉ひとつで、考え方は変わる!
本書では、コミュニケーション科学の専門家 ヘスン・ムーン氏による10年にわたるプロジェクトで分かった「対話に潜む効果」を、26の視点と著者の具体的なエピソードによって紹介。マネージャーとしてチームのパフォーマンスを上げたい、コーチングを学んだが、うまく活かせていない、メンバーとの対話の質を上げたい、対話の技法を自己成長にも応用したい、といった方におすすめです。
アルファベット一文字ごとに、一つのテーマで章立てされているので、気になるテーマから読めるようになっています。充実した対話をつくる方法を知り、コーチングや仕事だけでなく、さまざまな場面での対話に生かすことができる1冊です。
4. 自分に問いかける質問を変えれば、仕事も人間関係もすべてうまくいく!
『新版 すべては「前向き質問」でうまくいく』
人は自分自身に対して、膨大な量の質問を日々投げかけています。 自分に対する質問は結局は次の2種類しかありません。「学習者の質問」と「批判者の質問」です。
本書を読むことで、さまざまな場面で「学習者としての質問」を自分に投じることが楽しみになるでしょう。
5. 「感情的な不安」を「理性的な問い」に変えることで理想の自分をつくる
『セルフトーク マネジメント入門』
「セルフトーク」とは、感情や、思考、行動の引き金として、自分の中に生まれる「言葉」です。相手に、もてる力を存分に発揮してもらうために、どのようにその人のセルフトークに働きかけることができるのか。それはまさに、コーチの一番大切な仕事と言えるかもしれません。
本番になると実力が発揮できない、大事な場面で緊張してしまう、思うように言葉が出てこないときがある...。そんな方にもおすすめです。
6.絵本で学ぶ、双方向コミュニケーションの秘訣
『この気もち伝えたい』
コーチ・エィのファウンダーである伊藤守が1993年に書いた本です。「コミュニケーションはキャッチボールである」というその意味を、とてもわかりやすく伝えています。
コーチングを学ぶとき、実践するときに、忘れてはいけないのは、相手との信頼関係。コーチングスキルの実践も大切ですが、前提としての信頼関係がなければ、コーチングの成果も限定的なものになってしまいます。では、信頼関係はどのように構築できるのでしょうか。人と人とが関わる際に欠かせないのが「コミュニケーション」。コミュニケーションは、自分が目の前の人とどういう関係を作りたいかを考えることから始まり、双方向に行われるもの。「コミュニケーションはキャッチボール」というコンセプトは、信頼のベースになるコミュニケーションについて振り返る機会を与えてくれます。
Hello, Coaching! では、15回にわたって『この気もち伝えたい』が生まれるきっかけとなったエピソードを紹介していきます。コミュニケーションについて、改めて「止まって見る」機会となるエピソードが満載です。ぜひこちらもご覧ください。
7.コミュニケーション・タイプを知り相手に合わせた関わり方を
『図解 コーチング流タイプ分けを知ってアプローチするとうまくいく』
コーチングを特徴づける3原則の1つ、「個別対応(テーラーメイド)」を具体的に実践し、相手に合わせた関わりを実現するための1冊。他者とのコミュニケーションのとり方に着目し分類した4つのタイプ(「コントローラー」「プロモーター」「アナライザー」「サポーター」)を軸に、相手のタイプに合った関わり方を解説。さらには、対立やストレスの原因となりがちなタイプによる「違い」を、可能性や成果へとつなげるヒントを紹介。コーチングの持つ「関わりの可能性をひらく」というスタンスを体感できる1冊でもあります。
関連記事: 【図解】「タイプ分け™」とは 〜あなたはどのタイプ?タイプ分けで上手くいくコミュニケーション
8. 部下と関わる時間をつくる
『3分間コーチ』
多忙なプレイング・マネージャーも今すぐ始めることができ、自然と続けられる。そんなコーチング実践法として、「3分間コーチ」を紹介。たとえば、1回の時間は短くても、3分間、部下と的を絞った効果的な会話をタイミングよく重ねることで、部下を育て、成果をあげる。そのための視点とヒントが満載です。また、内容ごとにポイントを短くまとめた32個の「3秒間ナレッジ」が、コーチングとしてのマネージャーの視点を強化します。コーチングに興味はあるが一気に実行するのは難しい、でも少しずつなら試したい。そんなニーズに応える1冊です。
9.マネジメント(部下育成)にコーチングを活かす
『新 コーチングが人を活かす』
累計20万部ロングセラー『コーチングが人を活かす』の図解・改訂版。
正解がない世の中において「コミュニケーションを通じて主体的な人の創造にたずさわる」全ての人が、ビジネスから医療、教育、スポーツ指導などのさまざまな領域で多様性を乗り越え、イノベーションを起こしていくヒントを提供する最良の入門書です。
「ながら読書」に便利な、オーディオブック版もおすすめです。
『新 コーチングが人を活かすAudible版』
10. 強いチームづくりとは?
『未来を共創する経営チームをつくる』
ハイパフォーマー集団だからこそ、実はチームになるのが難しい経営チーム。20年以上にわたり多くのエグゼクティブをコーチングしてきた著者が、その経験をもとに「経営チームをいかにチームにできるか」について書きおろしたものです。会社組織に限らず、スポーツ、医療、教育などのすべての組織の幹部チームに関わる方々に、「強いチームづくり」のヒントをご紹介。本書を読むことで"コーチ"としての役割を担えるようになり、よりよいチームづくりを手助けする1冊です。
いかがでしたでしょうか。さっそく手に取って読んでみたいと思う本はありましたか?
ぜひこれらの本を通じて自分と対話し、日常の人との関わりやマネジメントに活かしていただけると嬉しいです。
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