コーチングの歴史、具体的なコーチングスキルなど、コーチングとは何かを知るための基礎知識をご紹介します。
【2022年】初心者へのコーチング本 おすすめ10冊~可能性をひらき、自分にとって最適な1冊を見つける〜
2022年05月23日
4月に新年度を迎えた方の多くは、環境や人間関係に変化があるかと思います。また、日々変化していく情勢の中で、人とのコミュニケーションや繋がりが重要になるシーンも増えてきています。
コーチングとは、対話(コミュニケーション)を通して、相手の目標達成に向けた能力、リソース、可能性を最大化するプロセスです。
コーチングに関する書籍や記事は専門的な単語もあり、一見難しそうに感じるものもありますが、その根本にあるのは私たちにとって身近な存在である「対話(コミュニケーション)」です。
本記事では、コーチング初心者の方のために、そのニーズや学習スタイルに合ったおすすめの入門書を紹介します。
これらの入門書をきっかけに、対話を通してあなた自身の可能性や、周りの人たちとの関係性が広がる、そんなお手伝いができればうれしく思います。
目次
- 1. はじめにまず全体像をつかみたい!『新版 コーチングの基本』
- 2. コミュニケーション・タイプを知り相手に合わせた関わり方を『図解 コーチング流タイプ分けを知ってアプローチするとうまくいく』
- 3. 絵本で学ぶ、コミュニケーションの秘訣『この気もち伝えたい』
- 4. コーチングの基本を知るための決定版となる1冊 『図解 コーチングマネジメント』
- 5. マネジメント(部下育成)にコーチングを活かす『新 コーチングが人を活かす』
- 6. 自分に問いかける質問を変えれば、仕事も人間関係もすべてうまくいく!『新版 すべては「前向き質問」でうまくいく』
- 7. 「感情的な不安」を「理性的な問い」に変えることで理想の自分をつくる『セルフトーク マネジメント入門』
- 8. リーダーについて実践的に学びたいなら『リーダーが身につけたい25のこと』
- 9. これからの時代に求められる組織戦略のヒントに『ヒトデ型組織はなぜ強いのか 絶対的なリーダーをつくらない組織が未来をつくる』
- 10. 自分のこころと対話をするきっかけに『こころの対話 25のルール』
1. はじめにまず全体像をつかみたい!
『新版 コーチングの基本』
コーチングを「体系」として理解し、習得できる1冊。企業向けのトレーニングや組織開発プロジェクトを担当するコーチ9名が、その経験に基づいた数々のエピソードを織り交ぜながら、「コーチングとは何か」「コーチングの原則」「コーチングプロセス」「コーチングスキル」を解説。加えて、第6章では、事例に基づく「組織へのコーチング」も紹介しています。100名以上のプロフェッショナル・コーチを擁し、多くの企業導入実績をもつコーチング・ファームだからこその1冊です。
2019年1月発行の新版では、第6章にコーチングの成果を組織全体に行きわたらせる「システミック・コーチング™」が紹介されています。組織開発に向けたコーチングの組織導入を検討する際に参考となる内容です。
2. コミュニケーション・タイプを知り相手に合わせた関わり方を
『図解 コーチング流タイプ分けを知ってアプローチするとうまくいく』
コーチングを特徴づける3原則の1つ、「個別対応(テーラーメイド)」を具体的に実践し、相手に合わせた関わりを実現するための1冊。他者とのコミュニケーションのとり方に着目し分類した4つのタイプ(「コントローラー」「プロモーター」「アナライザー」「サポーター」)を軸に、相手のタイプに合った関わり方を解説。さらには、対立やストレスの原因となりがちなタイプによる「違い」を、可能性や成果へとつなげるヒントを紹介。コーチングの持つ「関わりの可能性をひらく」というスタンスを体感できる1冊でもあります。
関連記事: 【図解】「タイプ分け™」とは 〜あなたはどのタイプ?タイプ分けで上手くいくコミュニケーション
3. 絵本で学ぶ、コミュニケーションの秘訣
『この気もち伝えたい』
コーチ・エィのファウンダーである伊藤守が1993年に書いた本です。「コミュニケーションはキャッチボールである」というその意味を、とてもわかりやすく伝えてくれます。
コーチングを学ぶとき、実践するときに、忘れてはいけないのは、相手との信頼関係。コーチングスキルを実践することも大切ですが、前提としての信頼関係がなければ、コーチングの成果も限定的なものになってしまいます。では、信頼関係はどのように構築できるのでしょうか。人と人とが関わる際に欠かせないのが「コミュニケーション」。コミュニケーションとは、単に「言葉が行き交う」だけのものではありません。「コミュニケーションはキャッチボール」というコンセプトは、信頼のベースになるコミュニケーションについて振り返る機会を与えてくれます。
Hello, Coaching! では、15回にわたって『この気もち伝えたい』が生まれるきっかけとなったエピソードを紹介していきます。コミュニケーションについて、改めて「止まって見る」機会となるエピソードが満載です。ぜひこちらもご覧ください。
4. コーチングの基本を知るための決定版となる1冊
『図解 コーチングマネジメント』
「なぜ頭でわかっていることが行動に移せないのか?」
「なぜ決めたことが実行されないのか?」
「なぜ組織は変わらないのか?」
マネジメント層が抱えるこうした課題に突破口を開くべく、「人と組織のハイパフォーマンスを引き出すマネジメント手法」として、コーチングの本質から実践的応用までをコーチ・エィのファウンダーである伊藤守が紹介。2002年に出版された単行本のエッセンスを図解にして、シンプルにわかりやすく解説しています。組織の変革を目指すリーダーが、まず最初に読みたい1冊。
5. マネジメント(部下育成)にコーチングを活かす
『新 コーチングが人を活かす』
累計20万部ロングセラー『コーチングが人を活かす』の図解・改訂版。
正解がない世の中において「コミュニケーションを通じて主体的な人の創造にたずさわる」全ての人が、ビジネスから医療、教育、スポーツ指導などのさまざまな領域で多様性を乗り越え、イノベーションを起こしていくヒントを提供する最良の入門書です。
「ながら読書」に便利な、オーディオブック版もおすすめです。
『新 コーチングが人を活かすAudible版』
6.自分に問いかける質問を変えれば、仕事も人間関係もすべてうまくいく!
『新版 すべては「前向き質問」でうまくいく』
人は自分自身の中で、膨大な量の質問を、日々自身に対して投げかけています。 自分に対する質問は結局は次の2種類しかありません。「学習者の質問」と「批判者の質問」です。
本書を読むことで、さまざまな場面で「学習者としての質問」を自分に投じることが楽しみになるでしょう。
7.「感情的な不安」を「理性的な問い」に変えることで理想の自分をつくる
『セルフトーク マネジメント入門』
「セルフトーク」とは、感情や、思考、行動の引き金として、自分の中に生まれる「言葉」です。相手に、その人のもてる力を存分に発揮してもらうために、どのようにその人のセルフトークに働きかけることができるのか。それはまさに、コーチの一番大切な仕事と言えるかもしれません。
本番になると実力が発揮できない、大事な場面で緊張してしまう、思うように言葉が出てこないときがある...。そんな方におすすめです。
8. リーダーについて実践的に学びたいなら
『リーダーが身につけたい25のこと』
200名以上の各界のエグゼクティブにコーチングを行っている著者 鈴木義幸が、優れたリーダーに共通する資質や考え方、行動などを25項目にまとめてご紹介します。 すでにリーダーとして活躍されている方のみならず、リーダーになりたての方やこれからリーダーを目指す方にも最適の指南書です。
9.これからの時代に求められる組織戦略のヒントに
『 ヒトデ型組織はなぜ強いのか 絶対的なリーダーをつくらない組織が未来をつくる』
一元化された組織(中央集権型)は形がクモに似ています。そして、頭を切り落とすとクモは死んでしまいます。一方、分権型の組織はヒトデのようなもの。腕が一つ切断されても生命は維持し、すぐにまた新しい腕が生えてくる...。
本書では、分権型組織と中央集権型組織をヒトデとクモにたとえ、20世紀後半から目立ち始めたヒトデ型組織の登場について、その背景とともにこれからの組織のあり方について論じています。
あなたの組織戦略のヒントにいかがでしょうか。
※ 本書は2007年に日経BP社より発行された『ヒトデはクモよりなぜ強い』の新訳版です。
10. 自分のこころと対話をするきっかけに
『こころの対話 25のルール』
「自分の内側をどんな感じていっぱいにしておきたいか?」と、自分に問いかけてみてください。「こころの対話 25のルール」はここから始まります。おおむね私たちは安らいでいたいし、ご機嫌でいたい。そして、不安や心配、怒りをなんとか回避したいと思っています。しかし、考えてみれば1年のうち「おだやかな気持ち」でいられる日なんて、何日あるのでしょうか?
本書は、自分のこころと対話をするきっかけになる1冊です。
さて、素敵な1冊との出会いはありましたか?
コーチングや自分が求めていた1冊との出会いによって、あなたの人生がより豊かになることを願っています。
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