コーチングの基本

コーチングの歴史、具体的なコーチングスキルなど、コーチングとは何かを知るための基礎知識をご紹介します。


コーチングするとき、しないとき

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コーチングはとても効果的な関わりですが、もちろん万能ではありません。
コーチングすべきでないときにまでコーチングをしてしまうと、機能しないばかりか、場合よっては弊害となることも...

よって、まずは、「コーチングするとき」「コーチングしないとき」をしっかりと見極めること、そして、スタートしてからも、ときどき「コーチングが機能しているか」「コーチングを続けるべきか」を振り返る必要があります。

では、どのような視点で見極め、どのようなときに振り返るとよいでしょうか。
そのポイントについてご紹介します。

まずは、「コーチングとは?」をしっかりとおさえる

コーチングが機能するか、しないか。
コーチングを採用すべき状況か、否か。

それを判断するには、まず、「コーチングとは、どのような関わりなのか」を認識している必要があります。

もし、理解に少し曖昧さがあるという場合は、ぜひ、次の記事を参考に「コーチングとは?」を確認してみましょう。

【コーチングとは】今だから知りたい本質と4つの誤解

コーチングが機能する対象と領域

続いて、どのようなとき、場合に、コーチングが機能するのかについて考えてみましょう。

「対象者のスキル」と「タスクの重要度・難易度」

まず、意識したいのが、「対象者のスキル」と「タスクの重要度・難易度」です。

コーチングがもっとも機能するのは、「スキルの高い人」が「重要度・難易度の高い仕事」をする場合です。

起こりがちなのは、ティーチングや指示をすべき対象にも、コーチングをしようとして、結果として、誘導やただのおしゃべりになってしまうことです。

コーチングをしていて、誘導的になってしまうときには、コーチとしての自分スタンスを確認するとともに、本来ティーチングや指示をしたほうがいいことを扱っていないか、今一度振り返る必要があります。

「重要度」と「緊急度」

仕事の「重要度」と「緊急度」の組み合わせによっても、コーチングが効果的な場合と、そうではない場合があります。

コーチングがもっとも機能するのは、「重要度だが緊急ではない領域」の仕事です。
これは、緊急度が低いために、日々の忙しさの中、しばしば後回しにされがちな領域です。たとえば、能力開発、部下や後継者育成、長期的な戦略立案などがこれに当たります。

見方を変えれば、1on1やコーチングの時間を活用して取り組むことで、可能性をひらき、未来に備えることができる領域であるということができます。

コーチャブルか、アンコーチャブルか

コーチングが機能しないケースのことを「アンコーチャブル」と言います。
これは、コーチングを始める前はもちろんのこと、コーチングしていて違和感を感じたときなどにも戻って考えたい視点です。

たとえば、次のような要素が挙げられます。

  1. コーチングを必要としていない場合
  2. カウンセリングを必要としている場合
  3. 過去にカウンセリングを受け、現在も受けている場合
  4. コミュニケーションが取れない場合
  5. 約束が守られない場合

ここで注目したいのは、1、4、5です。

コーチがどんなに「行動してほしい」「成長してほしい」「変わってほしい」と望んだとしても、相手を変化させることはできません。

コーチングによって相手が変化・成長できるかどうかは、本人が「自分自身が成長し、成果を手にするためにコーチングを活用したい」という主体的な姿勢を持てるかどうかに関わってきます。

コーチングでは、本人が、自ら考え、自ら選択し、主体的に行動し、その責任も自ら引き受けていくことが必要です。よって、コーチに何でも依存する人もアンコーチャブルです。

コーチングを活用し、自ら考え、選択し、行動するということは、なかなかエネルギーのいることです。よって、あまりにストレスが高い状態や疲労が溜まりすぎているときなども、両者で話し合いの上、コーチングを控えるほうがいい場合もあることを念頭においておくといいでしょう。

コーチングとはどのようなものか。そして、コーチングを主体的に活用するということ。

このことについて、両者で同意していることがとても重要です。

「観察」し、その瞬間の最善の関わりを「選択」する

コーチングをするかしないかを考えるとき、まず頭に浮かぶのが「コーチングすべきでないときにコーチングしてしまうこと」のリスクです。

しかし、その一方で、「コーチングすべきときに、コーチングしないこと」によって奪われる機会や可能性もあることに注意を向けましょう。

たとえば、目の前の人をうまくいかせたい、その人の役に立ちたいという想いからなされる「アドバイス」。それらは時に、相手が自ら考え、うまくいく方法を再生産できるようになるプロセスを奪う場合もあります。

今、目の前の人はどういう状態で、どのような課題と向き合っているのか?
そして、それを乗り越えるために、今、最善な関わり方とは?

リーダーに今、求められているのは、そうした「観察」と「選択」の連続です。


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