データは語る

コーチング研究所によるさまざまな調査の結果や、データの分析結果をご紹介します。


読者アンケート調査(No.8) コーチング経験と効果に関するアンケート調査

データは語る

キーワード:コーチング、効果

1. 調査の主旨と概要

1.1. 調査の主旨

本調査結果レポートは「コーチング経験と効果に関するアンケート調査」をまとめたものです。本調査では、企業等で働く人を対象に、コーチをつけた経験やコーチングの効果について調査しました。

1.2. アンケート調査概要

・調査対象:コーチ・エィ発行メールマガジン「WEEKLY GLOBAL COACH」の読者
・実施期間:2015年10月21日~11月10日
・実施方法:メールマガジンに記載されたURLにアクセスして回答
・調査言語:日本語
・調査機関:株式会社コーチ・エィ、コーチング研究所LLP

1.3. アンケートの回答状況

回答数:228件  無効回答数:24件  有効回答数:204件

1.4. アンケート調査の質問内容

問1. あなたの「仕事に関する1対1のコーチング経験」についてお聞きします。
選択肢の中から1つお選びください。

(選択肢:a〜d)

問2. コーチをつけたことがある方(問1でabcを選んだ方)にお聞きします。あなたがつけたコーチは、次のうちどれに当てはまりますか。
(複数回答可、選択肢5個)

問3. 問1で選択した「変化」に対して、あなたはどれくらい適応し、成果を出せる状態になっているでしょうか。
適応し、成果を出せる状態を100%としたときに、選択肢の中からあなたの状態に一番近いものをお選びください。

<選択肢>十分に適応している(75~100%)/適応している(50~75%)/
やや適応している(25~50%)/あまり適応していない(0~25%)
上記を選択した理由を教えてください。(自由回答)

問3. コーチをつけたことがある方(問1でabcを選んだ方)にお聞きします。
コーチをつけたことで、向上したと思う能力をお選びください。
(複数回答可、選択肢9個)
能力が向上したと感じた理由(具体的なエピソードなど)。(任意・自由回答)

問4. コーチをつけたことがない方(問1でdを選んだ方)にお聞きします。
あなたはコーチをつけたいと思いますか。選択肢の中から1つお選びください。
(選択式:ab)
上記を選択した理由。(任意・自由回答)

問5. 全員へお聞きします。
仕事におけるあなたの現状について、各設問別にあてはまるものをお選びください。
(7段階評価)
1:全くあてはまらない / 2:あてはまらない / 3:ややあてはまらない / 4:どちらともいえない / 5:ややあてはまる / 6:あてはまる / 7:とてもよくあてはあまる
問5-1 自分の将来の目標やビジョンを持っている
問5-2 自分から積極的に目標を立てて挑戦している
問5-3 自分の強みや課題を明確に認識している
問5-4 目標達成のために他人と対話している

2. 回答者の属性分布 ※注1

3. 質問別集計結果

問1. あなたの「仕事に関する1対1のコーチング経験」についてお聞きします。 選択肢の中から1つお選びください。

コーチをつけた経験のある人は全体の25%であり、4人に1人は経験があることが分かった。そのおそよ半分である12%は、現在、コーチをつけている。一番割合が多いのは、「コーチをつけたことがない」75%という結果であった。
役職別では、どの役職層でもコーチをつけた経験があり、課長を除き上位職ほどコーチをつけた経験が多い結果となった。

問2. コーチをつけたことがある方(問1でabcを選んだ方)にお聞きします。あなたがつけたコーチは、次のうちどれに当てはまりますか。(複数回答可)

コーチをつけた経験のある人のうち67%は、社外のコーチ(コーチをメインの仕事にしている人)からのコーチングを受けているという結果となった。また、社内のコーチは、他にメイン業務がある人が行っているケースがほとんどであることが分かった。

問3. コーチをつけたことがある方(問1でabcを選んだ方)にお聞きします。コーチをつけたことで、向上したと思う能力をお選びください。(複数選択可)

コーチをつけたことで向上する能力として一番選ばれた項目は、「自分を客観的に見て、自分の状況を確認する力」60%であった。それに続き、「自分の方向性やビジョンを明確にする力」「今までとは違うやり方を選択する力」が共に48%であった。以上の3項目はコーチングを受けた約半分の人が効果として実感している項目と言える。

能力が向上したと感じる理由

  • うまく目標に向かって進まず停滞していたが、別の方法を検討できるようになった。(情報通信業、運輸業/一般社員)
  • 個人(部下)に対し関わりを意識するようになった。目的・目標を身近に意識するようになった。(官公庁・自治体・各種団体/課長)
  • 目標設定面談などで、部下の相談事をその場しのぎで応答せず、部下自身がその解決に向かって考えるきっかけづくりができるようになってきた。(金融業、保険業、不動産業/部長)
  • 自分の役割を確認しながら、次に何をすべきなのかを組み立てることで、問題や課題に対して先回りして対応出来、中長期的ビジョンを持って様々な取り組みにチャレンジできるようになったと思います。(医療・福祉/経営層)

問4. コーチをつけたことがない方(問1でdを選んだ方)にお聞きします。あなたはコーチをつけたいと思いますか。選択肢の中から1つお選びください。

コーチをつけた経験のない人のうち、コーチをつけたいともう人は76%で、およそ4人に3人という結果だった。

「つけたいと思う」と回答した人のコメント

  • 客観的な目で自分の状態や状況を見る視点が必要ではないかと考えているため。(製造業(金属・機械・自動車等)/一般社員)
  • 個人の課題解決能力向上につながり、チームへの波及力アップが見込めると考える。(製造業(食品・化学・医療品等)/課長)
  • 仕事以外のテーマでコーチを付けたいたことがあり有効だったので、仕事面でもつけてみたいと思う。(情報通信業、運輸業/部長)

「つけたいと思わない」と回答した人のコメント

  • 現在自分が置かれている組織の立場ではプロコーチの協力を得ずとも、上司との相談の中で十分に対応可能なので、必要ではありません。(製造業(金属・機械・自動車等)/一般社員)
  • つけることに要する費用、時間に対してもたらされる利益の程度が不明なため。(専門サービス(コンサルティング等)/部長)

問5. 全員へお聞きします。仕事におけるあなたの現状について、各設問別にあてはまるものをお選びください。( 7段階評価)
1:全くあてはまらない / 2:あてはまらない / 3:ややあてはまらない / 4:どちらともいえない / 5:ややあてはまる / 6:あてはまる / 7:とてもよくあてはあまる

問5-1、2、3で「現在、コーチをつけている」人たちが一番高いスコアとなった。問5-4でも僅差の2位になっている。これより、現在コーチを付けている人たちは、他の人たちよりも、明確な目標、積極的な挑戦などを有していると考えられる。また、過去にコーチをつけた経験のある人たちは、コーチをつけたことはない人たちよりも、全設問においてスコアが高かった。「コーチをつけたことはない」人たちは、全設問において一番低いスコアとなった。

コーチをつけた経験のある人たちは、コーチをつけたことがない人たちに比べて、全設問でスコアが高く、統計的な優位差(p>0.05)があった。これより、「コーチをつけていること」「コーチをつけていたこと」は、仕事を進めるにあたりポジティブな影響をもたらしていることが分かった。

※注1 小数点第一位を四捨五入して算出しているため、合計数値が100%にならない場合があります。


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