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失敗する権利をどのくらい相手に与えていますか?
2017年05月30日
先日、1歳の息子をもつ女性がこんなことを話してくれました。
「アメリカ人のお母さんて、こっちが冷や冷やするくらい、子どもに自由に遊ばせるのよね。どうしたらあんな風になれるのかしら」
確かにアメリカ人の親は、子どもが小さいころから、なんでも自分でやらせようとします。対して、日本の親は、子どもに失敗させないようにする傾向が強いようです。
子どもをもつ親だけでなく、日本の社会は一般的に、失敗に対してあまり寛容ではありません。たとえば、会社を倒産させた経営者が表舞台に復帰するのは、なかなか難しいのが現実です。それに対してアメリカでは、倒産させてしまったこと、それ自体がかけがえのない経験として扱われるようなところがあります。
人材育成という場面では、「失敗する権利」をもっと与えてもいいような気がします。そうすることが、相手の自発性を生み出すことに結びつくからです。逆に言えば、「失敗する権利」がないところでは、行動がどうしても「しなければならない」の連続になり、自発性よりも義務感を助長してしまいます。
あなた自身を振り返ってみてください。
仕事でも、勉強でも、あなたの上司や先生、そして親は、どれくらいあなたに「失敗する権利」を与えていましたか。すなわち、失敗を悪として追求せず、成功へのステップとしてとらえ、その間、じっと見守ってくれたでしょうか。
それはあなたにとって十分なものでしたか。
それとも、もう少し失敗できる幅があったらよかったでしょうか。
そして、今後は逆に、今、あなたは上司や指導する立場として、どれくらい相手に「失敗する権利」を与えているでしょうか。
『 失敗は成功の前提と考え、寛容になる 』
『 コーチングが人を活かす 』(鈴木義幸著)より抜粋編集
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