eコーチングは、影響力を高めたいリーダーのためのわずか1分のミニコーチング体験。視点を変える質問と、すぐに試すことができるヒントで選択肢を増やし、リーダーとして起こすべき変化をいますぐ起こしてみませんか。
行動が停滞している部下に、あなたならどのように声をかけますか?
2017年05月22日
人の行動は、頭の中で唱えた通りに起きるわけではありません。
「前向きに行くぞ、前向きに行くぞ」と繰り返したからといって、必ずしも行動が前向きになるということはないのです。
では人の行動は、何に影響を受けるのでしょうか?
それはその人の心のスクリーンに、どんな絵が描かれているかということが非常に大きいのです。
たとえば、「前向きに行くぞ」と頭の中では言いながら、内側では「壁に突き当たって、もがき苦しんでいる自分自身」をありありと描いているなんてことがよくあります。
これでは、気楽に行動を起こすなんて、できるわけがありません。
行動を起こしやすくするために、心のスクリーンに描かれた絵を差し替える必要があります。
たとえば、思うように売り上げを伸ばすことのできない新米営業マンがいるとします。彼はどうすればうまくいくのかを考えるばかりで、行動は抑制されてしまっています。おそらく彼の内側では、なにを提案してもお客さんからイエスをとりつけられない、自信を失った自分の姿が描かれているのでしょう。
こんなとき、コーチング・マインドに溢れる上司であれば、ただ「がんばれ!」と激励するだけでなく、行動の起点である内側の絵を変えるために、いくつかのことを試してみるはずです。
たとえば、過去の経験の中で、障害に突き当たりながらもそれを乗り越えた経験について話してもらう。
相手がモデルとしている人なら、どのように今の状態を乗り越えていくと思うか聞いてみる、など。
相手の心のスクリーンに、一歩前に出たくなる、そんな絵を映し出す、それが「コーチ」と呼ばれる人なのです。
『 心のスクリーンの絵をポジティブなものにする 』
『 コーチングが人を活かす 』(鈴木義幸著)より抜粋編集
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