マネジメントに使えるコーチング

マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!


絵で学ぶ3分間コーチ(3) コミュニケーションのプラットフォームをつくる

絵で学ぶ3分間コーチ(3) コミュニケーションのプラットフォームをつくる
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マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。

コミュニケーションのプラットフォームをつくる

「3分間コーチは、いわば駅のプラットホームのイメージ」
イラストレーション 谷山彩子

3分間コーチングを行うのに、わざわざ談話室や会議室に行く必要はありません。3分間コーチングとは、いわば、会話するためだけのプラットフォームをつくるようなものです。ちょうど、電車を待つ間、駅のプラットフォームに二人で立って、電車が来るまで会話するようなイメージです。

そのプラットフォームでは、ただ雑談をするのではなくて、目標について、スキルアップについて、チームワークについて、タスクについて、また、互いを知るための情報交換、フィードバックなど、的を絞った会話〈コーチング・カンバセーション〉をします。

3分間は、たしかに話し込むには十分な時間ではないかもしれません。しかし、1回に多くのことを話しても、すべて理解して、それを行動に移せるわけではありません。

それよりも、3分間会話し、その過程で、現状を認識し、次にどこへ向かうのかについて確認する。次の3分ではそのレビュー(振り返り)をし、また次にどこを目指すのかについて会話する。

ー次の電車でどこへいくのか?
ー何をしに行くのか?
ーこの先、どこで乗り継いだらいいのか?

このように、現実の変化をとらえながら、〈on going(現在進行形)〉で会話を続けます。変化する現実に対応するために、〈on going〉であることは、上司と部下との間の会話〈コーチング・カンバセーション〉の条件です。

次の電車が来るまで長くて3分。1回に3分は短いように思えますが、それを繰り返し、継続すれば、まとめた1時間、2時間に勝る効果を得ることができます。10日、100日と繰り返せば、会社全体のコミュニケーションに影響を与えないではいません。

(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)

3分間コーチ
ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術

著者:伊藤 守
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン


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