マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!
3分間コーチの2つの時間(8) 頭の整理が必要なとき & 聞くことに徹する
2018年11月08日
マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。
3分間コーチは、次の〈2つの時間〉をとることを最優先させた、極めてシンプルなマネジメント手法です。
2つの時間
部下について考える時間をつくる。
部下と的を絞った短い会話をするための時間をとる。
さて、今回紹介するのは、こちらの2つ。
部下について考える
頭の整理が必要なとき
仕事のすべての過程で、わたしたちは頭の整理をしたいと思っています。それも頻繁に思います。自分の考えをまとめたい、精査したい。でも、うまくことばにできない、まとまらないと。
- 企画書を書く前
- プレゼンテーションの前
- ビジネスプランを練るとき
- 新規の営業活動を始めるとき
部下がそんな状態にあるとき、そのときこそが声をかけるタイミングなのです。
部下と的を絞った短い会話をするための時間
聞くことに徹する
部下が頭の整理を必要としているときには声をかけます。ときには自分の席に呼んで、彼らに話す機会を与えます。そのときは、できるだけ話しやすい環境をつくります。
ときどき質問をしたり、彼らが言ったことをリフレイン(繰り返す)したりすると、相手は話しやすくなります。そうやって、〈聞くこと〉に徹します。
コーチング・カンバセーションを交わしたからといって、その場ですぐに「気づき」が起こるわけではありません。けれども、会話を交わすことを通して、頭が整理されたり、新しいアイディアが出てきたりと、何か自分に変化が起こることを知れば、部下はその機会をもっと積極的に使うようになるでしょう。
(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)
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