マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!
事例で学ぶ3分間コーチ(4) 選手の数だけ「カメラ」を用意する
2019年04月04日
マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。
課題を共有し、部下を見ていれば、
自然にコミュニケーションは起こる
ある大学ラグビー部の監督は、試合をビデオカメラで撮影する際、選手の数だけカメラを用意するそうです。通常は一台のカメラで試合を記録するのですが、彼は選手の数だけ用意すします。このことについて、彼は次のように話しました。
「最近は選手が大型化しているので、タックルをするときには腰から下にタックルするように指導しています。
そして、一人ひとりの選手の動きをビデオカメラで撮影し、試合後、ビデオを再生しながら、何度腰から下にタックルしたかなど、事前に話し合ったことがどれだけ実行されているかをお互いに確認するのです。
それによって、選手は、わたしが何も言わなくても、自発的に練習を始めます。自発的な練習は、言われてやる練習とは質がまるで違います。そして、その成果は、いずれ、試合に現れます」
(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)
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