マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!
3分間コーチ エッセンシャル(22) 自分にビデオカメラを向ける
2019年03月28日
マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。
自分は、だれに、どのくらいの頻度で、
どんなときに、声をかけているのか?
部下の態度や行動だけを見ていても、なかなか「その瞬間」が見つからない場合があります。そういう場合はたいてい、部下を観察している側、つまりマネージャーの側の内的な因子によることが多いようです。
ある学校で、教室にビデオカメラをセットし授業を観察したところ、教師は概して、成績のいい生徒とあまり成績のよくない生徒に頻繁に話しかける、その結果、中ぐらいの成績の生徒とコミュニケーションを交わす機会は少なくなってしまっているということがわかったそうです。
よほど気をつけていないと、話しかける相手は偏ります。無意識のうちに、好き嫌いや相性のよしあしで声をかける相手を選んでしまいがちです。架空のビデオカメラをセットして、一度、自分が、だれに、どのくらいの頻度で、どんなときに、声をかけているのか、観察してみるといいかもしれません。
部下というより、むしろ自分自身のふだんの行動やパターンを見直すことで、コーチングをするタイミングを見つけることができるようになります。
(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)
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