マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!
事例で学ぶ3分間コーチ(10) マネージャーの重要なミッションとは?
2019年08月01日
マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。
ビジョンがはっきりしているほど、動きやすい
ただ、ビジョンは記憶できない
以前、アメリカで、ゴルフのコーチを受けていたときのことです。
毎回「イメージ」をつくってからボールを打つように何度も注意されました。
そこで、聞きました。なぜ、毎回イメージをつくる必要があるのかと。すると彼は答えました。
「イメージは記憶できないから」
そう、イメージは記憶できないのです。同じように、「ビジョン」も記憶できません。
人は意識する、しないに関わらず、未来にビジョンを描き、それにしたがって行動しています。会社におけるビジョンもあれば、個人としてのビジョンもあります。たとえば、経営者なら、自社の商品が日本中、あるいはニューヨークやドバイでも売られているビジョンを描いているかもしれませんし、若手の営業マンなら、堂々を大きな商談をまとめている自分の姿、そのときの話し方、表情を、ビジョンとして持っているかもしれません。
こうしたビジョンをどの程度鮮明に持てているかは人によって異なりますし、同じ人でも、そのときによって違います。
ただ、ひとつ、はっきり言えることは、それがはっきりしているときほど動きやすく、モチベーションやパフォーマンスが落ちているときというのは、それが不透明になっていたり、混乱してしまったり、なくなってしまっているときだということです。
ですから、部下のビジョンを(そして、自分のビジョンも)つくり、つねに明確にしておくことは、マネージャーにとって重要なミッションです。
つまり、〈3分間コーチ〉の重要なミッションとなります。
(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)
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