マネジメントに使えるコーチング

マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!


事例で学ぶ3分間コーチ(11) いいマネージャーはここまでやる!

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マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。


そして、彼らの特徴は徹底しているというところにある

車のディーラーのある店長が、新しい店舗に赴任するとき、まずやるのは、部下たちの不平、不満を徹底的に聞くことだそうです。

ノートに、事細かに1つひとつていねいに書き取り、ログを残す。そして、部下の言ったことを1つひとつ、しらみつぶしに確認し、打てる手を打ちます。そうやって信頼感を勝ち取ったあと、次に、自分が彼らに何を期待しているのか、何をしてほしくて、何をしてほしくないのかを伝えるのだそうです。

同じディーラーのもう一人の店長は、コーチングの研修を受けたあと、部下を徹底的に知っていこうと決めました。

そこで、十数人の部下の名前をノートに書き、毎日一人ひとりとどんな会話をしたかを書き留めました。1週間つけてみると、会話が少ない部下やまったくことばも交わしていない部下がいることがわかり、次の週は、会話の少なかった部下に、朝いちばんに声をかけるようにしたそうです。

その結果、部下の行動が変わりました。それまで疎遠になりがちだった部下からの報告が増える、ベテランの部下が「若手の教育をします!」と言い始めるなど、急激に変化が現れたというのです。

必要があるかどうかがわかりません。

ただ、いいマネジャーはそこまでやります。そして、彼らの特徴は徹底しているというところにあります。


(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)

3分間コーチ
ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術

著者:伊藤 守
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン


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