部下などに対するコーチングの実践やセルフコーチングに使えるさまざまなツールを紹介するコーナーです。ツールをうまく使いこなして、コーチングをレベルアップさせましょう。
「自己認識」向上シリーズ(16)〜無意識のうちの当たり前
2021年07月15日
近年、リーダーに不可欠な能力として注目されている「自己認識力」の向上をテーマに、役立つツールを毎回テーマ別にご紹介。
今回のテーマは、「無意識のうちの当たり前」です。
たとえば、あなたにとっては「当たり前」のことが、相手にとっては「当たり前」ではなく、それがちょっとした誤解やすれ違いとなっていたことに気づく。
また、ふだんは「当たり前」と思って自動的に処理・思考・行動していたことに気づき、ちょっと変えてみることで、問題がクリアできたり、成果につながる。
そんな「当たり前」と思っていたことが「当たり前ではなかった!」と気づいた体験、さらにはそれが変化や事態の好転につながった体験はありませんか?
裏を返せば、そうした「無意識のうちの当たり前」をそのままにしておくことで、今、失っているものはないでしょうか。
そこで、今回はそうした「無意識のうちの当たり前」に目を向ける2つのツールを活用して、変化のためのヒントを探ってみましょう。
相手との間の「当たり前」の違いに気づく
人はひとり一人違う。
このシンプルな法則を私たちは忘れがちです。そして、「自分の当たり前」を押しつけ合ってしまう。その結果、「なんでわかってくれないの?」「どうして伝わらないの!?」という事態に...
そこで活用したいのがおなじみのこちらのツール。
物事への取り組み、そして、人との関わりにおいて、タイプによって違う「パターン」や「特徴」は、いわば、それぞれのタイプにとっての「当たり前」。
自分のタイプ、そして相手のタイプにまなざしを向けることで、互いの「当たり前」の違いによる誤解やすれ違いを防ぐばかりでなく、さらには。その「違い」を活かして補いあったり、相乗効果を発揮することもできるようになります。
参考
過去の自分の「当たり前」に気づく
私たちは、日々多くのことを「妥協」しています。
それにより、回避される摩擦やストレスもある一方で、「まあ、いいか」「仕方ない」「不平不満はいけない」といった思いから生まれる妥協には、私たちのエネルギーを消耗させる側面もあります。
特に、過去に一度妥協してしまうと、状況や相手が変わっても、無意識のうちに同じ妥協をくり返しがちなことに注意が必要です。
そこで、活用したいのがこちらのツールです。
妥協をしない(Test.jp 内「コーチヴィル」より)
こちらは、日々の生活の中で自分が行っている「妥協」を改めて書き出し、振り返るためのツールです。
さて、あなたは今、どんなことを無意識のうちに妥協しているでしょうか?
過去には役立っても、今は役立っていない妥協にはどんなものがあるでしょうか?
今回を機にやめたほうがいい妥協はどれでしょうか?
ツールを活用し、一度立ち止まって考えてみてください。
もはや妥協しなくていいこと、さらには、むしろ妥協しないほうがいいことに気づくきっかけを得られるはずです。
いかがでしたか?
まずはぜひ自分について活用してみてください。
そして次に1on1ミーティングなどで、次のリーダー候補やマネジメントに関わる部下とも活用してみてください。
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