部下などに対するコーチングの実践やセルフコーチングに使えるさまざまなツールを紹介するコーナーです。ツールをうまく使いこなして、コーチングをレベルアップさせましょう。
「自己認識」向上シリーズ(20)〜「可能性」をひらく
2021年09月09日
近年、リーダーに不可欠な能力として注目されている「自己認識力」の向上をテーマに、役立つツールを毎回テーマ別にご紹介。
シリーズ最終回となる今回のテーマは、「可能性」です。
あなたはふだん、可能性に目を向ける時間や可能性をひらく習慣をどのくらい持っていますか?
忙しい日々のなか、私たちは、しばしば、"既存の目標"に向けて、"今のリソース(スキル・知識など)"で、そして、"自分自身で"なんとかしようとしがちです。
もし、もう少し新しい目標を立てるとしたら?
もし、新たなリソースを活用するとしたら?
もし、誰かの力を借りるなら?
そんな視点を持つことで、視野を広げ、前進への軽やかさを手にすることができるかもしれません。
今回は、そんな「可能性」に目を向けるためのツールをご紹介します。
真のゴールへと刷新する
あなたは今、どんなゴールを立てていますか?
それは、"最高のゴール" "真のゴール"ですか?
もし、ゴールを刷新する必要を感じているなら、おすすめのツールがこちらです。
ゴールを具体化し優先順位をつける課題(Test.jp 内「コーチヴィル」より)
このツールは、1年後の自分を新たに描き、その達成に向け、次の4ステップで取り組みます。
ステップ1
まず、次の文章化を通して、実現したい1年後を描きます。
"「ああ、今年は素晴らしい年だった。なぜなら、私は・・・」"
ステップ2
年間ゴールの実現に向けて、最初の6か月で成し遂げるべきことを「自分が取らなければならない行動」「能力開発をサポートしてくれる人々」「自分が必要とする人材」など、6項目で具体化します。
ステップ3
次に、ステップ2で設定した6か月後を実現するために、最初の3か月で成し遂げるべきことを同じ6項目で具体化します。
ステップ4
さらに、最初の1ヶ月で何に取り組むかを同じ6項目で具体化します。
注目すべきは、6項目のうちの「能力開発をサポートしてくれる人々」と「自分が必要とする人材」。「バージョンアップした自分」そして「他の人の力と協力」を想定することで、よりチャレンジングな未来を手にすることができます。既存のゴールや捉え方を少し脇に置き、未来の視点に立って考えることで、きっと新たなゴールが見えてくるはずです。
「現在の自分」の枠を超えていく
現在の自分を超えていくには、新たなスキルや知識を得る以外にも方法があります。
そのひとつが、「自分のリソース」を活かすことです。
たとえば、ちょっと視点を変えることで、学生時代の経験やプライベートで発揮している力などが、今の課題や目標達成に役立つかもしれません。あなたにも、そういえば、最近発揮していないけれど、実は持っている強みや経験はありませんか?
もうひとつが、「自分以外のリソース」を活かすことです。
誰かの力を借りたり誰かとコラボレーションすることで、一人では難しいこと、時間がかかることにもいち早く取り組み、達成することができます。無意識のうちに、なんでも自分でやろうとしていませんか?
そんな眠れる可能性であるリソースを探索ツールをご紹介するのが、次の記事たち。
今回ご紹介したツールと合わせて、ぜひ、あなたと、あなたのチームの可能性をひらく機会として、ご活用いただければ幸いです。
▼自分のリソースに目を向けるなら
「自己認識」向上シリーズ(18)〜自分の「リソース」に気づく・つくる
「自己認識力」向上シリーズ (2) ~ 自分の「個性」に気づき、活かそう
▼周囲のリソースに目を向けるなら
「自己認識」向上シリーズ(8) 〜あなたの「人間関係」をさらに豊かに!
▼リソースを活かすとき、必須&重要となるのはこちら
「自己認識」向上シリーズ(7) 〜「関係構築力」に今必要な足し算、引き算を
「自己認識」向上シリーズ(9) 〜あなたの「チームづくり力」をバージョンアップ!
いかがでしたか?
まずはぜひ自分について活用してみてください。
そして次に1on1ミーティングなどで、次のリーダー候補やマネジメントに関わる部下とも活用してみてください。
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