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部下が自分に声をかけやすくするために、具体的にどんな工夫をしていますか?
2017年02月20日
上司の側からだけ、必要な瞬間をとらえるには限界があります。
そこで、考えられる方法のひとつは、事前に3分間のコーチングについて、その趣旨を話し、同意をとっておくことです。
「ときどき仕事の進捗やビジョン、そのほかの情報を共有するために、3分程度話し合いたいと思う。こちらから声をかけることもあるし、きみのほうから声をかけてくれてもいい。特別な問題解決のときだけでなく、ふだんからコミュニケーションを交わそう」
と。
こういうときには声をかけてほしいと、あらかじめ具体的に示しておくこともひとつの方法です。たとえば、営業に出かけるとき、営業から帰ったとき、自分に声をかけるように言っておきます。
あるいは、判断に迷ったとき、優先順位がわからないとき、予想外のことが起こったときなどにも、遠慮なく声をかけてほしいと伝えておきます。
「何かあったら声をかけてくれ」
とか
「いつでも相談してくれ」
というセリフは、親切そうに聞こえますが、あまりにも漠然としていて、部下は声をかける機会を見つけられません。
それよりも、たとえば、プレゼンの前、企画書を書く前、営業のあと、キャリアについて話したいとき、頭の中を整理したいときなど、できるだけ具体的に、どんなときに声をかけたらいいのかを、あらかじめ伝えておくことです。
『「何かあったら声をかけてくれ」では、相手は声をかけられない。』
『 3分間コーチ 』(伊藤守著)より抜粋編集
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