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知らず知らずのうちに、相手が話しづらい態度をとっていませんか?
2018年04月09日
相手の話を聞くために、「相手が話やすい環境をつくる」ということも重要です。
しかし、私たちは知らず知らずのうちに、相手が話しづらい環境をつくってしまうのものです。たとえば、次のような態度、心当たりはありませんか?
1.攻撃的な態度
意図的に攻撃的な態度をとる場合もありますが、問題なのは、自分ではそれと気づかず、攻撃的な印象を与えている場合です。
たとえば、
・途中で口を挟み、意見する
・話している途中で、指をトントンたたいたり、体をゆすったりする
・眉間にしわを寄せる
こうした振る舞いは、相手に「攻撃的」とうつります。
もともとアグレシッブなタイプの人が、相手の話を一生懸命話を聞こうとすると、上記のような態度があらわれがちなので注意が必要です。
2.自分が優位に立とうとする態度
相手の話を聞きながら、無意識に頭の中で競争をスタートさせていませんか? どちらが上か下か、勝っているか負けているかと二極化すれば、話はどこまでも平行線のままです。
3.心を通わせない
たしかに、そばにいて相槌も打ってくれるけれど、「どうもちゃんと聞いてもらっている気がしない」と感じるときがあります。
聞き手が頭だけで聞いていて、心で聞いていないときに話し手はそう感じるようです。お互いに生身の人間であることを無視してしまうと、話は通じたように見えても、行動は起こせません。
4.偉そうな態度
たとえそんなつもりはなくても、次のような態度は、話し手にこんなメッセージとして伝わることがあります。
・頭の後ろで手を組んで、椅子の背に寄りかかり、足をグーっと前に伸ばして話を聞く
→「おまえの話なんか、聞いていられない」
・「ああ、知っていますよ、それはですねぇ」「なかなかいいんじゃないですか」
→「そんなことわかっていますよ」
これでは、話しやすい環境であるはずがありません。
5.神経質な態度
査定のための面談や苦手な人を相手にしているときなど、居心地が悪い状況にある時に、こういった聞き方になりやすいものです。
そうしたとき、指で机をたたいたり、髪をいじったりと、人はそれぞれ特有のジェスチャーをします。自分も聞きづらいかもしれませんが、話すほうも十分話しづらいということを忘れてはいけません。
『コーチングマネジメント』(伊藤守著)より抜粋編集
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