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叱る以外に、どんな育成のしかたがあるでしょうか?
2022年02月25日
あるアメリカの心理学の本には "叱る" の定義は "挽回への励まし" であると書いてありました。
本来 "叱る" というのは、相手がミスをしたり、間違ったときに "言い訳させずに、だめなことはだめだったと認識させ、けじめをつけさせ、次に向かわせる" という行為です。
その意識で叱るのであればよいと思うのですが、多くの場合、上司の感情的な反応でしかないことが多い。
自分が思った通りに動かないのは気に入らない、だから叱る。
自分が言ったことをやらないのは頭にくる、だから叱る。
部下の側はそんな上司の反応を感じとります。だからといって反応することが習慣になっている人が、反応しないと決めるのはなかなか難しいものです。
なので、反応すること以外の新しい行動に意識を向ける。それが "承認し続ける" です。
部下の言動を見て、どんな小さなことでもポジティブなものを発見したら、そこに言葉を投げかける。「すごいね」などと言わなくても、ただ行動に光が当たればそれでいい。
「企画書、期限通りに出してくれたんだな」
「お客様のところに朝早くから行ってくれたのか」
知っている、気づいている、見ている、ただそのことを言葉で表す。表し続ける。
もし、みなさんの上司が、みなさんがとっている行動にそんなふうに光を当て続けてくれたらどうでしょう?
『新 コーチングが人を活かす』(鈴木義幸著)より抜粋編集
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