マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!
3分間コーチ エッセンシャル(1) 何を話すか、どのように話すか、よりも重要なこと
2018年05月08日
マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。
何を話すかよりも、3分間をその人のためにとる。
そのこと自体が、あなたがその人を大事にしていることを伝える。
部下とのコミュニケーションというと、まず、どのように話したらいいのか、何を話したらいいのか、あるいは、どのように聞いたらいいのかということがとりあげられがちです。けれども、それ以前に重要なことがあります。それは、まず、部下と会話する時間を持つことです。
当たり前のようですが、コミュニケーションの内容をとやかくいう以前に、そもそもコミュニケーションがない、もしくは、圧倒的に少ない、時間をとりたくても時間をとれない、話すきっかけがつかめない、というのが、多くの上司の現状ではないでしょうか。
このため、〈3分間コーチ〉は、まず、部下のために時間をとる、そのための知恵に重点をおきます。
3分の時間を、その人のためにとる。
ついでではなく、その人と話すという目的を持ってつくることです。
何をどんなふうに話すかなんてことはあとでかまいません。条件がそろえば、会話は必然的に起こりますから。それよりも、まず、3分の時間をとることです。なぜなら、3分の時間をその人のためにつくることが自体が、「きみはチームの大事な一員だ。きみの成長を望んでいる。きみは認められている」というメッセージを送ることになるからです。
情報の収集と伝達だけがコミュニケーションの目的なのではありません。それ以前に、相手を認め理解しようとすること、つまり、コミュニケーションは、それを交わすことそのものが目的なのです。
(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)
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