マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!
絵で学ぶ3分間コーチ(4) 話すことと、行動の繰り返しが意味をもつ
2018年07月24日
マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。
話すことと、行動の繰り返しが意味をもつ
3分間コーチの特徴は、その「間」にある
イラストレーション 谷山彩子
たとえば朝、今日一日のビジョンやスケジュール、TO DOについて、3分間のコーチングを行うだけで、その日の業務の効率はずいぶん違います。
実際に、朝、3分間のコーチングを行なっている企業からは、社員の次のような感想が寄せられています。
- 軽くブリーフィングしてもらうことで、やろうとしている仕事の内容が明確になる
- その日の山場になる仕事に対するハードルが下がり、エネルギーが上がる
- コーチングしてもらうことで、はじめての業務にも自信を持って臨むことができる
- メリハリがつく
- 先延ばしにしていたことも3分の間で決断できる
- 朝、会社に来る前に、その日のことを考えてから出社するようになった
- 頭の整理整頓ができている状態になった
このように、業務の効率化、社内コミュニケーションの活性化などの効果は、3分間のコーチングを始めたその日から現れます。けれども、その効果はそれだけではありません。
それは、部下一人ひとりの成長を促し、創造的、生産的にしていくということです。
というのも、たしかに、3分間の会話はそこで終わりますが、その後も、自分の内側での会話は続くからです。3分間のコーチング・カンバセーション、その後に続く自分との会話が人を生産的、つまり創造的にしていきます。
実は、〈3分間コーチ〉の特徴は、会話そのものというより、3分間の会話と次の3分間の会話の〈間〉にあります。
(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)
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