マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!
3分間コーチ エッセンシャル(4) コーチングのあとの内側の会話
2018年07月31日
マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。
会話そのものではなく、
会話のあとのセルフトークが、人の行動を決定する
だれかに言われたことや尋ねられたことが、その場では、すぐに反応できなかったけれど、その後も頭の中に残って、その答えを探し続けたり、いろいろと発想を展開していくことになるような経験はだれにでもあると思います。
この、自分の内側で続く会話のことを〈セルフトーク〉といいます。いわば、わたしたちの内側の会話で、多くは、自問自答の形をとります。
鋭い指摘や奥の深い質問のあとではよく起こります。効果的なコーチングのあとでも、当然起こるでしょう。上司から発せられた問いに対する答えを探すプロセス、会話の内容を咀嚼するプロセスが、〈セルフトーク〉として、部下の内側で続くわけです。
つまり、会話というのは、その場で相手に影響を与えるだけではないのです。
というよりも、実際に人の行動に影響を与えるのは、会話のあとに個々の内側で続く〈セルフトーク〉です。互いの中に、〈セルフトーク〉が始まり、それが、人の考えや行動に影響を与えます。
(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)
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