マネジメントに使えるコーチング

マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!


絵で学ぶ3分間コーチ(5) 少し先の未来を見せる

絵で学ぶ3分間コーチ(5) 少し先の未来を見せる
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マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。

少し先の未来を見せる


イラストレーション 谷山彩子

譜面を見ながら楽器を演奏するとき、演奏者は目の前の四分音符や八分音符を見て、その音を出しているわけではありません。2、3小節先、あるいはもっと先を見ながら、今の音を出しています。

コーチングも同じです。少し先の未来をコーチします。やり方は簡単です。「視線」を未来に向けるだけです。

このとき、上司が部下に、一方的に、自分や会社が描いた未来のイメージを見せてもうまくいきません。たいてい、会社や部署のビジョンは、そういう形で示されますが、実は、それでは部下は動けません。

コーチングのイメージは、会話する二人が向き合ってしまうのではなく、一枚のカンバスに向かって、二人で座る。そして、部下が絵を描くのを見ながら、会話する。あるいは、二人で並んで座って、望遠鏡や双眼鏡で、同じ遠くのものを見る。そして、それについて語る。そんなイメージです。

「今日はここまでできたんだね」
「これが3年後のきみだね」
「ここには何が描かれるのかな」

未来には可能性があります。未来をコーチするということは、すなわち、「可能性」を開くということです。部下の可能性を開くのが上司の仕事なのだと思います。

(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)

3分間コーチ
ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術

著者:伊藤 守
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン


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