マネジメントに使えるコーチング

マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!


3分間コーチ エッセンシャル(15) まわりの人たちはどう思っているのか?

3分間コーチ エッセンシャル(15) まわりの人たちはどう思っているのか?
メールで送る リンクをコピー
コピーしました コピーに失敗しました

マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。


ほとんどの人が、
自分のコミュニケーションには問題はないと考えている。

あるとき、コーチング研修の数ヶ月後、研修を受けたマネージャーに対する360度のフィードバック調査を実施しました。質問の内容は、マネージャーのコミュニケーションの変化です。

当のマネージャーもわたしたちも、当然、部下からの「よくなりました!」という答えを期待していました。ところが...

「マネージャーのコミュニケーションはよくなったか」という質問に対して、「イエス」とは答えてくれたのはたった30%の人たちでした。

つまり、残りの70%の人はあまり効果がなかったと評価しているということだろうか? さすがに落胆していると、先方の研修担当者は言いました。

「たしかに、よくなったという人は30%でした」

「はあ」

「しかし、よくなったとは言えないが、ふつうになった、と答えている人たちが60%いるんです」

「ふつうになった、ですか?」

「はい、ふつうになったみたいです」

「それは、喜ばしいことなのでしょうか?」

「もちろんです」

ほとんどの人が、自分のコミュニケーションには問題がないと考えています。しかし、ほんとうのところ、まわりにどのような影響を与えているのか、まわりの人たちはどう思っているかについて、一度聞いてみる必要はあります。〈3分間〉の中で。

「話しやすい?」
「聞かれている感じはする?」
「わたしの言い方にはどんな特徴がある?」
「わたしは今、どんな表情をしている?」

(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)

3分間コーチ
ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術

著者:伊藤 守
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン


※営利、非営利、イントラネットを問わず、本記事を許可なく複製、転用、販売など二次利用することを禁じます。転載、その他の利用のご希望がある場合は、編集部までお問い合わせください。

この記事を周りの方へシェアしませんか?

この記事はあなたにとって役に立ちましたか?
ぜひ読んだ感想を教えてください。

投票結果をみる

3分間コーチ

コーチング・プログラム説明会 詳細・お申し込みはこちら
メールマガジン

関連記事