マネジメントに使えるコーチング

マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!


絵で学ぶ3分間コーチ(9) 継続的な3分間

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マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。

いきなり10メートルの高さからは飛び込めない


イラストレーション 谷山彩子

人と話すことに慣れている人は忘れてしまっているかもしれませんが、初対面の人と向き合ったとき、自分が失敗をして弁明をするとき、自分の要望を伝えるとき、お願いするとき ー それはちょうど、飛び込み台の上から、プールを見下ろしているときと同じ心境なのです。

続けて何度も飛び込んでいればどうということもないでしょうが、慣れていない者にとっては、いきなり高さ10メートルの飛び込み台の上に立って飛び込めと言われても無理な要求なのです。

もちろん、いずれどこかでジャンプする必要があります。でも、そのためには練習の機会が必要です。

では、いったい、どういう条件がそろったら、話し始めるのでしょうか?

「頼られている、任されている、認められていると感じるとき」
「話してもいいという安心感があるとき」
「受け入れられていると感じるとき」
「答えやすい質問を受けたとき」
「自分へのリクエストがはっきりしているとき」
「それは何? どんなこと? と、興味と関心を持ってくれていると感じるとき」
「結論だけでなく、プロセスにも興味を持ってくれていると感じるとき」
「身を乗り出して聞いてくれる」

10メートルの高さから飛び込ませるのではなく、1メートルとか3メートルのところから少しずつ毎日なら、飛び込ませることはできます。継続的な〈3分間〉には、その意味も込められています。

(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)

3分間コーチ
ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術

著者:伊藤 守
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン


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