マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!
事例で学ぶ3分間コーチ(1) 営業の前後にどう関わるか
2019年01月10日
マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。
場面を捉えて、具体的に質問する
ある自動車販売会社のマネージャーは、コーチングを学ぶ前は、部下が営業に出かける前に、
「がんばれよ」
と声をかけていました。コーチングを学んだあとは、
「どこに行くの?」
「今日どんな感じで売っていくの?」
と、具体的に尋ねるようにしました。
すると、それだけで、部下の売り上げが上がったといいます。
営業前に話をさせることで、部下の頭が整理されたり、足りないところが明らかになって準備し直したり、その場でロールプレイができるようになったからだそうです。
さらに、部下が営業から帰ってきたあとも、それまでは漠然と、
「どうだった?」
と聞いていたのを、
「朝、言っていたような感じで売れた?」
とか
「で、朝、言っていたあのお客さまはどうだった?」
と、具体的に聞くことができるようになったそうです。
(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)
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