マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!
事例で学ぶ3分間コーチ(3) その「とき」を知って関わる
2019年03月14日
マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。
観察する、もっと観察する
ある自動車の販社の店長は、部下に頼んだ仕事が道半ばを越えたぐらいのところで、
「富士山でいくと何合目まで来た?」
と聞くようにしているそうです。
この部下については、これを前半に聞くとくじけさせてしまうが、後半に聞けば、よくやっていると認めることになる。それを知っているので、部下を観察し続け、もっともよい場面で、この質問をしているのだそうです。
このように、部下がどんな場面でコーチを必要とするのかは、部下一人ひとり違います。その場面を知るにも、いつがその「とき」なのかを知るにも、日ごろから部下をよく観察し、何をし、何を欲しているのかを知ることが必要です。よい上司というのは、それを知るということについて徹底しています。
(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)
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