マネジメントに使えるコーチング

マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!


3分間コーチ エッセンシャル(21) いかにして変化を起こすか?

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マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。


人が変わるためには、
集中的、継続的、そして長期的な関わりが必要です。
〈3分間コーチ〉が社内に根づけば、
緩やかではありますが、確実に変化が現れます。

変わりたがらない部下を変化させようといまだに使われているのが、いわゆる「アメとムチ」です。特定の行動に対して、個別のインセンティブを与えるわけです。しかし、この方法は決して長続きしません。

次に、用いられているのが、部下の問題点を探し出し、それについてフィードバックするという方法です。フィードバックによって態度や行動の改善をうながすわけです。

しかし、これもなかなかうまくいきません。なぜなら、人間の脳は「否定されている」と認識すると自動的に警告が鳴り、守りに入ってしまうようにできているからです。基本的に、批判や否定を受け入れない構造になっているのです。

この場合、フィードバックが決して否定でなく本人を思うものであっても、本人がそれを批判と受け止めれば、それは「批判」です。ただちに防衛の態勢に入ります。防衛の態勢に入ってしまえば、全てシャットアウト。それ以上のコミュニケーションは交わせないわけですから、変化もそこで止まります。

いずれにしろ、ちょっとやそっとじゃ人は変わりません。

(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)

3分間コーチ
ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術

著者:伊藤 守
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン


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