マネジメントに使えるコーチング

マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!


3分間コーチ エッセンシャル(25) 「自己成長感」が促すもの

3分間コーチ エッセンシャル(25) 「自己成長感」が促すもの
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マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。


人は自分のやったことを通して、
自分自身の成長や変化を知ることに喜びを覚える

部下の肯定的な態度や行動を〈アクノレッジメント〉することで、部下を方向づけすることができます。賞賛は評価ですが、〈アクノレッジメント〉は、方向づけです。「ここまで来たね」という到達点と未来を示すものです。

〈アクノレッジメント〉の定義をより正確に言うと、「相手に現れている違いや変化、成長や成果にいち早く気づき、それを言語化して、相手にはっきりと伝えること」です。

そして、望ましくは、 相手が自分自身ではまだ気づいていないことを、先に察知してそれを伝えることができれば、より 効果的な〈アクノレッジメント〉になります。

人は自分のやったことを通して、自分自身の成長や変化を知ることに喜びを覚えます。そのこと自体に達成感を持ちます。この「自己成長感」が、人のやる気や自発性を強く促すエネルギー源となり、人を結果重視型から、プロセス志向型に移行させます。そして、仕事自体を楽しむようになります。

〈アクノレッジメント〉は、部下の自己成長に対する認知を援助するスキルとして、また、無理なく変化に適応していく力を育成するスキルとして、〈3分間コーチ〉が行うコーチングの重要な柱となるでしょう。

(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)

3分間コーチ
ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術

著者:伊藤 守
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン


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