マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!
事例で学ぶ3分間コーチ(7) ある営業企画課長がマネジメントしていくうえで決めたいくつかのこと
2019年06月27日
マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。
会話の起こる〈場〉は偶然にできるわけではありません
それを目的に、計画し、実行し、継続してはじめてできるものです
ある販社の営業企画課長は、新しい営業所に異動になったとき、多くの営業マンをマネジメントしていくうえで事前にいくつかのことを決めました。そして今も実践しています。
- いつも話しやすい環境をつくる
- 夕方はパソコンを閉じる
- どんなに忙しいときでも部下から話しかけられたら、それを聞くのを最優先にする
- 機嫌がよいときも悪いときも対応を変えない
- みんなが困っていることに関しては、部長にかけ合うなどすぐ解決する方向に動く
- 話をするときは腕を組んだりふんぞり返ったりしない
- 話の腰を折らないで、徹底的に聞く
- 怒らない。しかし、注意はする
- 相談がなかった案件には厳しく対処する
- 「相談した時点で責任は上司である自分に移る!」と言う
- 指示は的確に、そしてあまり多くは求めない
- 絶対にやることと、やらなくていいことを明確にする
- 資料やデータの提出日は「いつまでだったらできる?」と確認して決めさせる
- 人によって受け取り方が違うので、重要なことは一人ひとり伝え方を変える
- すべてにおいて、なぜやるのか、どうしてやらなければならないのかを説明する
- 「全部やれっ!」と言ってもできないので、指示にメリハリをつける
〈3分間コーチ〉の目的は、部下をどうするかにあるのではなく、そこに、双方向のコミュニケーションの起こる〈場〉をつくることです。
(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)
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