マネジメントに使えるコーチング

マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!


3分間コーチ エッセンシャル(33) コミュニケーションが〈on going〉である意味とは?

3分間コーチ エッセンシャル(33) コミュニケーションが〈on going〉である意味とは?
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マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。


「目標面談」では遅すぎる!

一般に、上司が部下の状態を知ったり、目標を確認したりするのに用いられているのが、いわゆる「目標面談」です。が、年に1度や2度のそれでは足りない、追いつかないのは、すでにおわかりだと思います。

事実、私たちが行った調査によれば、もっと頻繁に行ってほしい、上司に自分についてもっと知ってほしい、単に仕事上の能力だけではなく、まだ発揮されていない能力があることも知ってほしいと望む声もたくさんありました。

面談は、上手に活用されれば部下について知る効果的な場となります。だから、それを行っていない、もしくは、形式的にしか行っていないのは論外として、たとえ、効果的に行っていたとしても、それだけで上司が部下について知るのは不可能なようです。それには頻度が、少なすぎます。時間的にも、関係を築いたり修復するのに十分とはいえないでしょう。

だいたい、面談の場面で、部下についてはじめて気がつくことがあるようでは遅すぎます。四半期、半年、一年と時間をあけてしまっては、〈今〉の〈生〉の部下を知ることはできません。そして、つねに、〈今〉の〈生〉の部下の状態と業務の状態を知らなければ、組織に求められている成長のスピードはとうてい得られません。

実際、「1回の面談よりも、ふだんのコミュニケーションが大切だ」という声も多数ありました。

つまり、〈on going(現在進行形)〉であることが大切なのです。

組織全体が、on goingでともに進んでいくためには、つねに、on goingのコミュニケーションが必要です。年に1度か2度、1時間話すより、その60分を20回に分けて、業務の流れに沿って、on goingの会話をするほうがずっと効果があります。

今、目の前で起こっていることについて、お互いに見てわかる、聞いてわかる、触れてわかることについて、その場で、あるいは、起こる直前に、話すのです。


(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)

3分間コーチ
ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術

著者:伊藤 守
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン


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