マネジメントに使えるコーチング

マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!


3分間コーチ エッセンシャル(34) 起こす変化とやってくる変化

3分間コーチ エッセンシャル(34) 起こす変化とやってくる変化
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マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。


人は、「変化」に対し、受け身になると弱い
「変化」がくる前に、「変化」をこちらからつくっていく

「変化」には、自分から起こすものと、外側からやってくるものがあります。自分から起こす変化の場合と、やってくる変化の場合では、上司としての関わり方に違いがあります。

外側からの変化とは、不測のトラブル、転勤、昇進または降格、部下の士気が著しく落ちるなど、外からなんらかの対応を迫られる、つまり、〈要望〉されることによって生じます。

これに対し、自分から起こす変化というのは、逆に、自分のほうから相手に何らかの〈要望〉をすることから生じます。

これは、自分からコミュニケーションを始める、と言い換えることもできます。

というのも、コミュニケーションとは基本的に、相手に〈要望〉することだからです。

ところが、要望したことがすべて受け入れられるとは限りません。

それは、あなたが外側からやってくる要望をすんなりと受け入れるとは限らないことを思えば当然でしょう。コミュニケーションを始めれば、多かれ少なかれ、必ず何らかの抵抗」を受けます。「場」や相手との関係に「変化」が生じるのです。

でも、それは最初から予測できるものです。予測できるものである以上、収拾もつけられます。向こうから突然やってくる変化は、ストレスとなりますが、自分から起こした変化は、自分に責任感や自律性をもたらす機会になります。

一方、外側からやってくる変化に対しては、それが自分にとってよいものか悪いものかにかかわらず、人は受け身になりがちです。
まずは、そのあり方を修正するところから始めることになります。〈3分間コーチ〉を通じて、部下がそれを学習することができれば、その人の変化への対応力は格段に上がります。


(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)

3分間コーチ
ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術

著者:伊藤 守
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン


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