マネジメントに使えるコーチング

マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!


3分間コーチ エッセンシャル(36) 部下にどのくらい気を遣わせていますか?

3分間コーチ エッセンシャル(36) 部下にどのくらい気を遣わせていますか?
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マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。


部下はそもそもエモーショナルワークで疲れている

だいたい、会社の部下たちは、上司に対してエモーショナルワークを強いられているものです。≪エモーショナルワークとは、人に気を遣うこと。≫

もとより、部下は上司の機嫌を損ねることを恐れています。特に、上司のプライドやエゴを傷つけないように注意し、コミュニケーションを交わすときも、気を配っています。仕事の提案や要望の内容よりも、むしろエモーショナルワークに、エネルギーが割かれてしまいがちです。

コミュニケーションは、基本的に対等な立場で交わされるものです。

たとえ上司、部下の関係であっても、コミュニケーションを交わす時にはできるだけ自由な関係が望ましいのです。そうでなければ、コミュニケーションによってもたらされる成果が薄まってしまうからです。

部下に気を遣わせて、それでアイデンティティーと保ったり、自分の不安を払拭するために、部下に「イエス」と言わせるような関わりの持ち方は改善されるべきです。


(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)

3分間コーチ
ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術

著者:伊藤 守
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン


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