マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!
事例で学ぶ3分間コーチ(12) ビジョンと行動を分けない
2019年09月05日
マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。
ビジョンについて話す過程で、リアリティは形づくられる
わたしのコーチは、セッションのたびに「ビジョン」について話そうと言います。思えば、ずっとビジョンをつくり続けています。1年後のビジョンを1年かけてつくっているようなものです。
「ビジョンは最初につくって、あとは実行するんじゃないんですか?」
「そうだ」
「でも、ビジョンはつくり続けてはじめて、ビジョンなんだ。ビジョンをつくるのをやめてしまうとその瞬間、ビジョンは力を失う。一度完全なビジョンをつくれば、それで、未来に向けて走れると思っている人がよくいるが、そんなことはありえない」
「ずっとつくるということですか」
「そうだ、ビジョンと行動を分けて考えないんだ。ビジョンについて話す過程で、リアリティは形づくられる」
(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)
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