マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!
3分間コーチ エッセンシャル(42) 人は、楽しさの中で成長する
2019年10月31日
マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。
人は、楽しさの中で成長する
ドイツのマックス・デルブリュック分子医学研究センターのゲルト・ケンバーマン博士らのグループが行ったマウスを使った実験によれば、広いケージの中にチューブなどの玩具を入れた豊かな環境でマウスを育てた場合と、そうしたものは置かない環境でマウスを育てた場合では、新生する神経細胞の量が5倍も違うそうです。
もちろん、多いのは、刺激の多い、豊かな環境で育てたマウスのほうです。
創造性は、既成概念を超えるところに生まれます。
では、既成概念は、どのように超えていくものなのでしょうか?
このある意味、永遠のテーマともいえる課題に、わたしは、コーチングの実践の過程で得た、ひとつの仮説を持っています。
それは、FUN、つまり、楽しさ、おもしろさです。
外から与えられる、おもしろさ、楽しさもあります。
けれども、それだけではなく、そこには、今、ここを、楽しくおもしろいものにしていく、という意味もあります。
実際、人が成長し、パフォーマンスを上げるとき、いつもそこには、楽しさとおもしろさがともないます。
部下との間に、そして、その場に、楽しさ、おもしろさをつくり出していける人、その中で、部下を育て、組織の成長に貢献する、それが、〈コーチング型マネジャー〉であり、これからのリーダーだと思います。
(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)
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