マネジメントに使えるコーチング

マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!


事例で学ぶ 1on1(12) 視線で安心感を与える

事例で学ぶ 1on1(12) 視線で安心感を与える
メールで送る リンクをコピー
コピーしました コピーに失敗しました

核家族が進んだために、最近の子どもたちが祖父母と暮らす機会はずいぶん減りました。親が子どもと接するのと、祖父母が子どもと接するのでは、違いがあります。親には教育というミッションがありますが、祖父母にはその義務はありません。ただ孫をかわいがるだけでいいわけです。

その祖父母の子どもを見る目は、子どもに「いつだって愛されている」「いつだって好かれている」という思いを抱かせます。そういう目で見られる経験は、大人になって「いわれなき万能感」につながると言われています。窮地に立たされたときでも、「自分は大丈夫だ」となぜか特に根拠もないのにそう思えるのだそうです。

その背景には、祖父母の視線を通して、「無条件に愛された」という意識が育まれたためだと言われています。その頃の祖父母の目を、「エンジェル・アイズ(天使の目)」と言います。

では、「上司」は、どんな目で部下を見るのがいいのでしょうか。

もし自分の上司から、取調室の刑事のような目、地獄の入り口の閻魔様のような目、興味のなさそうな目。

そんな目で見られたら、ほとんど意気消沈してしまいます。

確かに仕事や職場では、ある種の緊張感は必要です。プロとしてやるべきことはやるべきです。しかし人は、ベースに「安心感」があってはじめて、自発的な行動を起こせるようになります。安心感は単に言葉だけで作られるものではなく、目の前の人の「視線」が大きく影響しています。

(『「小さなチームは組織を変える―ネイティブ・コーチ10の法則」』伊藤守著より抜粋編集)

■ TIPS for 「1on1ミーティング」

●鏡で「目」をチェック!

鏡に自分を映して、自分が普段どんな目をしているのか観察してみましょう。また「エンジェル・アイズ」のまなざしができるかどうか、試してみましょう。


※営利、非営利、イントラネットを問わず、本記事を許可なく複製、転用、販売など二次利用することを禁じます。転載、その他の利用のご希望がある場合は、編集部までお問い合わせください。

この記事を周りの方へシェアしませんか?

この記事はあなたにとって役に立ちましたか?
ぜひ読んだ感想を教えてください。

投票結果をみる

事例で学ぶ 1on1

コーチング・プログラム説明会 詳細・お申し込みはこちら
メールマガジン

関連記事