マネジメントに使えるコーチング

マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!


事例で学ぶ 1on1(19) どんなときに黙ってしまうのか? どんなときに話すのか?

事例で学ぶ 1on1(19) どんなときに黙ってしまうのか? どんなときに話すのか?
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どんなときに黙ってしまうのか、なぜ話さないのかについて、部下の立場にある人たちに、さまざまな機会にインタビューしました。


「自分の意見に自信がないとき」

「ふだんあまり業績がよくないのに、意見だけ言うのはまずいと思う」

「自分の思っていることをうまく言葉にできないので、まとめている間に、次に話が移ってしまう」

「変なことを言って、浮いてしまいたくない」

「意見を言える立場ではない」

「あまり役に立ちそうな考えがない」

「言いたいことを、他の人が先に言ってしまったから」

「なにを言っても、結局上司の意図したところに誘導されるのがわかっているから」

「最初から求められる答えが決まっているから」

「上司の意に染まないことを言ったら、責められるから」

「自分には重要なことでも上司は軽視している、そこではとても話せない」

「私の話以前に、上司は私に興味を持っていない」

「あまり自分が喋る必要がないから」

「言っても無駄だから」

「明らかに聞いていないのが態度でわかるとき」

部下の言い分が全部正しいわけではありませんが、彼らが黙っているときにはそれなりの理由があります。ひとりひとり理由は違いますが、黙っていることには理由があります。

どんな条件が揃ったら話始めるのか

さて、どんな条件が揃ったら話始めるのかについてもインタビューしました。


「頼られている、任されている、認められていると感じるとき」

「話してもいいんだという安心感があるとき」

「答えやすい質問を受けたとき」

「受け入れられていると感じるとき」

「具体的な質問を受けたとき」

「自分の意見を尊重してくれていると感じるとき」

「自分へのリクエストがはっきりしているとき」

「それはなに? どんなこと? と興味と関心を持ってくれていると感じるとき」

「自分と話すために、時間を取ってくれている」

「結論だけでなく、プロセスにも興味を持ってくれている」

「押しつけてこない」

「聞かれていると感じられるとき」

「ブレーンストーミングなのか、なにかを決定する会議なのか、事前に知らされているとき」

「身を乗り出して聞いてくれているとき」

ガソリンスタンド店長の場合

さて、あるガソリンスタンドの店長は、スタンドの中をいつも忙しく動きまわって、スタッフに声をかけます。


「今お昼ごはんのことを考えていなかった?」

「ええ?考えていませんでした」

「そうか」


そう言ってまた、他のスタッフのところへ行ってしまいます。そして、

「今頭に浮かんだこと、言ってみて」

「今ですか?」

「そうそう、頭に浮かんだこと、なんでもいいよ」


それが意図的であるかどうかはわかりませんが、部下が自分からコミュニケーションを始めるチャンスをあらゆる場面で創っています。

(『「小さなチームは組織を変える―ネイティブ・コーチ10の法則」』伊藤守著より抜粋編集)

■ TIPS for 「1on1ミーティング」

●話やすい環境をつくる

部下が話しやすい、さらには話したい!と思う環境をつくるために、具体的にすることを決め、実践してみましょう。

ヒントコラム

相手の話をおもしろく聞く


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