マネジメントに使えるコーチング

マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!


事例で学ぶ 1on1(22) 部下を知っていますか?

事例で学ぶ 1on1(22) 部下を知っていますか?
メールで送る リンクをコピー
コピーしました コピーに失敗しました

人を評価するとき、「好きか、嫌いか」で判断する場合が少なくありません。または、「損か、得か」「敵か、味方か」。いちど「好きか、嫌いか」のように二極化して結論を出してしまうと、それ以上に相手を知る必要がなくなってしまいます。

「部下について知っていますか?」と質問すると、たいていの上司は「知っている」と答えます。もちろん通りいっぺんの趣味や、家族関係、職歴などについては知っています。また、仕事における能力については、それなりに理解しているようです。

しかし、部下の性格分析や仕事の能力については話せても、それ以上のこととなると、ほとんど気がついていないのです。

  • どんな価値観を持っているのか?
  • 強みはなにか?
  • 仕事にどんな意味を見出しているのか?
  • チームになにを期待しているのか?
  • 今どういう状態にいるのか?
  • どんな助けを必要としているのか?
  • 未来に向けてどんなビジョンを持っているのか?

これらについてどれだけ知っているでしょうか? 

また、「部下と話す時間を持ってください」と言うと、「なにを話したらいいかわからない」という答えも返ってきます。しかし、部下について自分が知りたいと思っていることだけでなく、部下が上司に知っておいてほしいと思うことについても、聞く必要があるでしょう。そして、それだけの価値があると思います。

(『「小さなチームは組織を変える―ネイティブ・コーチ10の法則」』伊藤守著より抜粋編集)

■ TIPS for 「1on1ミーティング」

●部下に問いかけ、部下について知る

上記の7つ問いかけ(・印で列挙されているもの)は、まさに1on1ミーティングのテーマとなりうるものです。

ぜひ1on1のテーマに取りあげてみてください。


※営利、非営利、イントラネットを問わず、本記事を許可なく複製、転用、販売など二次利用することを禁じます。転載、その他の利用のご希望がある場合は、編集部までお問い合わせください。

この記事を周りの方へシェアしませんか?

この記事はあなたにとって役に立ちましたか?
ぜひ読んだ感想を教えてください。

投票結果をみる

1on1

コーチング・プログラム説明会 詳細・お申し込みはこちら
メールマガジン

関連記事