マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!
事例で学ぶ 1on1(36)あるがままの自分に向き合う
2021年02月23日
世界中の1万5千人のマネージャーを対象に行われた、「いいリーダーの特徴」という、興味深いアンケート結果があります。
- 正直 87パーセント
- 前向き 71パーセント
- 人を鼓舞する 68パーセント
- 有能 58パーセント
- 公正 49パーセント
- 人をサポートする 46パーセント
- 寛大 41パーセント
- 知的である 38パーセント
- 率直 34パーセント
- 勇気がある 33パーセント
- 頼れる 32パーセント
- 協力的 30パーセント
- 想像力豊か 28パーセント
- 親切な 27パーセント
- 分別のある 14パーセント
- 決然としている 13パーセント
- 野心的である 10パーセント
- 忠誠心がある 10パーセント
- 自律できる 5パーセント
- 独立している 5パーセント
"Credibility; How Leaders Gain and Lose It, Why People Demand it"
James M. Kouzes and Barry Z. Posner 著 1993年
この調査によれば、知的であること、有能であることをはるかに超えて、リーダーは正直であることを求められています。正直さは安心感をもたらします。正直(Honesty)は、フランス語が語源で、one with what is.、これは「あるがまま」という意味になります。それ以上でもない、以下でもない、演技の少ない上司は部下に安心感をもたらします。
(『「小さなチームは組織を変える―ネイティブ・コーチ10の法則」』伊藤守著より抜粋編集)
●正直でいる
部下は正直な上司を求めます。しかし、上司にとって正直でいるには、自信の裏づけと、真の楽観性を求められます。上司自身も、自分のあるがまま、長所、短所も含めて、率先して向き合っていなければなりません。
正直さは手段ではなく、目的です。正直でいるためには、今以上に自己認識を深める機会を持つことです。たとえば、部下からフィードバックを受ける。360度のフィードバックも有効でしょう。
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