米国コーチング研究所レポート

ハーバード大学医学大学院の外郭団体、「コーチング研究所/Institute of Coaching (IOC)」所蔵のコーチングに関する論文やリサーチ・レポート、ブログなどをご紹介します。


【論文】 社会的アイデンティティ・マネジメントとしてのリーダーシップ:アイデンティティ・リーダーシップ・インベントリ(ILI)の導入による4領域モデルの評価と実証

【論文】 社会的アイデンティティ・マネジメントとしてのリーダーシップ:アイデンティティ・リーダーシップ・インベントリ(ILI)の導入による4領域モデルの評価と実証

ハーバード大学医学大学院の外郭団体、「コーチング研究所/Institute of Coaching (IOC)」のウェブサイトから、コーチングやリーダーシップに関する論文の要旨をシリーズでお届けします。


【論文】 社会的アイデンティティ・マネジメントとしてのリーダーシップ:アイデンティティ・リーダーシップ・インベントリ(ILI)の導入による4領域モデルの評価と実証

著者: Steffens, Niklas, Haslam, S., Reicher, Stephen, Platow, Michael, Fransen, Katrien, Yang, Jie, Ryan, Michelle, Jetten, Jolanda, Peters, Kim, Boen, Filip
掲載誌: The Leadership Quarterly 25 (2014) 1001 - 1024
寄稿日: October 30, 2014

要旨:
過去20年近くに及び、リーダーシップについての研究では、社会的アイデンティティからのアプローチが支持されてきた。これまでの研究の大半は、模範的なリーダーのアイデンティティに重きが置かれてきた一方で、社会的アイデンティティにおいて重要な領域への評価は注目をされてこなかった。しかしながら、最近の理論では、部下のエネルギーを結集させ、かつ方向付けするには、4つのあり方が必要であると議論されるようになってきた。その4つとは、①リーダーは「我々のうちの一人である」(模範的なアイデンティティ)というあり方だけではなく、②「我々のために行動する」(進化したアイデンティティ)、③「我々という意識を作り出す」(起業家精神のアイデンティティ)、そして④「我々という意識を根付かせる」(指導者のアイデンティティ)といったものである。

我々は現在の研究において、これらの4つの領域を異なる文脈を用いて、また米国や中国、ベルギーにおける多様なサンプルを用いて評価するアイデンティティ・リーダーシップ・インベントリー(ILI)を構築し、その実証を行っている。研究1では、このインベントリーの各項目が4つの領域を有意に差別化しており、「内容の正当性」を実証している。研究2、3および4では、このインベントリーにおける「構造上の正当性」(各領域間の特徴づけ)、「判別上の正当性」(アイデンティティ・リーダーシップに対して、本物のリーダーシップ、リーダーのカリスマ性、リーダーの資質を区別する)、「基準の正当性」(ILIが主要なリーダーシップの成果にどう関連付けられるか)についてのエビデンスを示している。我々は、リーダーの社会的アイデンティティにおける複数の側面を評価することで、ILIは理論と実践の両方において非常に有用であるとの結論に達している。


論文はこちら


【翻訳】 Hello, Coaching! 編集部

【要旨原文】
Leadership as social identity management: Introducing the Identity Leadership Inventory (ILI) to assess and validate a four-dimensional model (Summary)

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