米国コーチング研究所レポート

ハーバード大学医学大学院の外郭団体、「コーチング研究所/Institute of Coaching (IOC)」所蔵のコーチングに関する論文やリサーチ・レポートなどをご紹介します。


【論文】怒ったリーダーに注意:リーダーの専制的行動を予測する怒り気質と不安気質

【論文】怒ったリーダーに注意:リーダーの専制的行動を予測する怒り気質と不安気質

ハーバード大学医学大学院の外郭団体、「コーチング研究所/Institute of Coaching (IOC)」のウェブサイトから、コーチングやリーダーシップに関する論文の要旨をシリーズでお届けします。


【論文】怒ったリーダーに注意:リーダーの専制的行動を予測する怒り気質と不安気質

著者: Leo Kant, Anders Skogstad, Torbjorn Torsheim, Stale Einarsenbr
掲載誌:The Leadership Quarterly 24 (2013) 106 - 124
寄稿日:January 16, 2013

要旨:
本研究では、一般的な攻撃モデルと虐待および気質の適合度の理論を利用して、専制的行動を予見する因子として怒り気質と不安気質の調査を行った。調査にあたっては、船長84名と乗組員177名から得られたデータを利用し、複数レベルの設計を採用した。調査の結果、リーダーに怒り気質がある場合は、部下からリーダーの専制的行動が報告されることが予測され、部下の不安気質が高い場合も、部下から専制的行動が報告される割合が増加した。リーダーの怒り気質と部下からの専制的行動の報告との関連性は、怒り気質が低い部下において最も強く、この結果から、二者間の気質の適合度(あるいは逆に不適合度)の理論が裏付けられた。したがって、リーダーの怒りから生まれる専制的行動は、それ自体が平均的なリーダーシップのスタイルになり、さらに特定の部下(この場合は、怒り気質が低い部下)を標的にした行為にもなると思われる。また、不安感の強い部下は、船長の怒り気質のレベルにかかわらず、侮辱的なリーダーシップ行動を受けたと報告する割合が高い。本研究が示唆する実践的な意義は、リーダーの怒り気質を、組織的にも個人的にも管理する必要が大いにあるということである。


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【翻訳】 Hello, Coaching! 編集部

【要旨原文】
Beware the angry leader: Trait anger and trait anxiety as predictors of petty tyranny (Summary)

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