データは語る

コーチング研究所によるさまざまな調査の結果や、データの分析結果をご紹介します。


海外駐在員がコーチをつけて伸ばす能力とは

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価値観の異なる相手と合意する

グローバル化により、海外に駐在するビジネスパーソンが多くなっています。赴任先では、自分と異なる文化や価値観に直面し苦労する人が少なくないでしょう。海外でビジネスを進めるには、自分の考え方やコミュニケーションに、大きなトランジション(変化)が求められます。

今回は、駐在員がこのトランジションを乗り越えるために、コーチングがどれくらい有効なのか。コーチをつけた駐在員36人へ、コーチング終了後にアンケートを実施しました。「コーチングによって、相手と考え方や価値観が違っても、合意点を見つける能力がどれくらい向上しましたか?」という質問への回答結果は図のとおりです。

図. コーチング終了後のアンケート調査結果
コーチングによって、相手と考え方や価値観が違っても、合意点を見つける能力がどれくらい向上しましたか?

n=36
コーチング研究所調査 2017

全員が「やや向上した」以上を選択し、「変化はなかった」と回答した人はいませんでした。さらに4人に1人は「とても向上した」を選択しています。コーチングによって得られた効果としては、次のような回答がありました。

・実行するチームを作るために我慢して、メンバーに意見やアイデアを引き出すようにした。それがもっとも近道であると分かり、実践できた。(オランダ駐在)
・部下から提案してくることが増えた。(中国駐在)
・海外赴任での全く新規の業務開始で不安を抱える中、自分自身の立ち位置、進むべき方向を明確に出来た事が大変助かった。(アメリカ駐在)

海外赴任をすると、相手の文化や価値観が違い、それに対応するための赴任者も変化が求められます。

異なる考え方や価値観をもつ相手に対しては、まず相手の意見の背景まで聞くことが必要です。さらに、相手の話を最後まで聞くことで部下からの提案が増え、相手のやりたいことの理解につながっていきます。また、こちらの意見を根気よく伝えていくことも重要です。そのためには、自分の考えを明確な言葉にして自信を持って伝えることが欠かせません。

今回の調査より、駐在員はコーチングによって「考え方や価値観の異なる相手との間に合意点を見出していく能力」が向上することがわかりました。コーチングは、文化や価値観が異なる相手と物事を前に進めるために役立つといえそうです。

調査概要

調査対象:コーチをつけた駐在員36人
調査期間:2016年3月~2017年2月
調査方法:ウェブアンケートへの回答
調査内容:Accelerate your Coaching Effectiveness


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