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あなたの無意識の「当たり前」は?
2024年03月15日
「聞く」ことについて、こんな実験があることも知りました。耳栓をして家の中を歩くと、初めの10分ほどは自分の踵の骨が床に当たるトントンという音がうるさいほど聞こえたものの、だんだんその音が聞こえなくなるといいます。なぜなら、脳がそれを不要な音と判別することで、シャットアウトしてしまうからです。
これらのことからわかるのは、聞いているのは「耳ではなく脳である」ということです。私たちが「聞けない」のは、耳栓をして家の中を歩く実験のように、脳がそれを「不要な情報」と判断しているからといえるのではないでしょうか。
すべての情報を取り込んでいたら、脳の処理能力は追いつかなくなりますから、脳が「必要な情報」と「不要な情報」を判別すること自体は、理に適ったことです。しかし困るのは、本当は「必要な情報」にもかかわらず「不要」と脳が勝手に判断してしまうことがあるからです。中でも一番厄介なのは、私たちの中の無意識の「当たり前」です。「これが普通」「これが常識」「あの人はこういう人」、無意識にそう思っていることについて、脳はそれ以上の情報を取り入れようとしません。なぜなら、すでに「わかっていること」に改めて処理能力を使いたくないからです。しかし、こうした無意識のバイアスは、本当は必要かもしれない情報を、私たちからシャットアウトしてしまいます。
であれば、どうすればいいのか。それは、自らのバイアスに意識的になることです。そのためにも、コーチとしてメンターコーチングを受け、無意識の「当たり前」を客観視することは有効でしょう。
(以上、Coach's VIEW『「聞く」のは脳の仕事である』より抜粋編集)
今日は、どんなバイアスを手放して聞きますか?
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