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今、あなたが見て見ぬふりをしていることは?
2024年05月24日
英語では、「Elephant in the room(部屋の中にいる象)」というユニークな表現がある。部屋の中に象がいることを、誰もが見て見ぬふりをして放置したらどうなるだろうか。いつか全員踏みつぶされてしまうだろう。
このような「指摘されるべき重要な問題」のことを、不測の事態を表す「Black Swan(黒い白鳥)」とかけて、「Black Elephant(黒い象)」という。
コロナパンデミックも「Black Elephant」の一例だ。
パンデミックが到来する可能性について予測はされていたものの、企業経営上のリスクとして話題に上がることはほとんどなかった。その結果、いざ世界にパンデミックが襲い掛かると、世界中の経営が大混乱に陥った。
同誌の「How Boards Can Plan for the Disasters That No One Wants to Think About(※)」は、「黒い象」を話題にすることは、適切なリーダーシップがあってこそ実現できる「能力」であり、このような力を持ち合わせたリーダーを育成することが、「取締役会の最優先事項の一つであるべきだ」と主張する。
要するに、ある緊張状態がもたらされることを承知の上で、「誰もが気づきながら、まだ触れられていない問題に言及する」という能力が、真のリーダーに問われていることと言えるだろう。
あなたの職場には、勇気を出して「黒い象」を扱える人はどれくらいいるだろうか?
※Seymour Burchman and Blair Jones "How Boards Can Plan for the Disasters That No One Wants to Think About", Harvard Business Review, September 4th, 2020
(以上、Easterlies『「コンフリクト」を扱うとはどういうことか?』より抜粋編集)
あなた自身は今、どのくらいコンフリクトを扱えていますか?
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