マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!
3分間コーチ エッセンシャル(2)「それでわたしはどうなるのか?」
2018年06月21日
マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。
「それでわたしはどうなるのか?」
部下はいつもそれを気にしている。
会社の少し先の未来を見せ、わくわくするようなビジョンを語り、さあ、それに向けていっしょに走りだそう!としても、口で言うほどには、部下が本気になっていない、今ひとつ情熱が感じられない、ということはないでしょうか。
その場合、たいていは、いちばん大切なことが抜けています。彼らにとって、いちばん大切にことが・・・・・・。
わたしたちの関心事とは、すべて自分に関することです。組織においても、そこで働く個人にとってのいちばんの関心事は、自分自身に関わることです。経営者が、会社の目標や目的、輝かしい未来をどんなに力説しても、社員の関心事は、要するに、
「それで、わたしはどうなるの?」
耳は経営者の熱弁に向けながらも、意識は、この最大の関心事に集中しています。
それが、変革をともなうものであればあるほど、「で、わたしはどうなるのか」と、心の中で不安を駆り立てています。
それは決して、会社をないがしろにしているということではありません。ただ、会社のゴールに向けて仕事をしながらも、社員のいちばんの関心事は、「わたしの未来」にあるのです。
参考:Coach's view WIIFM ~ コミットメントから情熱へ
(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)
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