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伊藤守インタビューvol.1 「コーチングとの出会い」

伊藤守インタビューvol.1 「コーチングとの出会い」 | Hello, Coaching!
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本日発売される『小さなチームは組織を変える』(講談社刊)を記念して、伊藤守がコーチングと出会った経緯を柏原純がインタビューしました。

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1996年に初めて「コーチ」という名前を聞いたとき、ほとんど同時にインターネットにアクセスして、アメリカのコーチ・ユニバーシティに行き着きました。

当時、インターネットのプレゼンスプロバイダ事業を始めており、会社に専用線を引いていたこともあって、インターネットを通じて、コーチ・ユニバーシティを始め、アメリカのコーチングに関する情報を速いスピードで手に入れることができました。

私は、1980年からコミュニケーションの研修事業を始めましたが、1996年当時は、集合研修のほか、アクティブ・カウンセリングやプレゼンスカウンセリングというネーミングで、ほとんど1on1コーチングに近いことを始めていました。ですから、すぐにコーチングの導入を決定し、実際に導入する過程はとてもスムーズなものでした。

私にとって、もっともセンセーショナルだったのは、「コーチ」というネーミングです。

私は「コーチ」、「コーチング」というネーミングそのものが、教育におけるイノベーションであったと思っています。「コーチ」という言葉によってもたらされる「明るくて活動的、シンプル、可能性、目的志向、自由度が高い」などといったイメージが、これまでの教育に対するイメージを一新したと思います。

そして、まず、私自身がコーチを受けてみたいと思いました。実際に、1997年から今日に至るまで私はずっとコーチをつけています。毎週のコーチングでは、コーチから本を紹介してもらったり、資料を送ってもらったりしています。彼の持っているリソースは、私自身のコーチングに使えるものを多く含んでいます。

また、常にコーチングに関する最新情報を入手するために、毎年アメリカで開催されるカンファレンスに出席しています。自分自身が参加しないときでも、海外での勉強会やワークショップなどに参加したスタッフを通して入手する情報は、現在のマネジメントや教育に関する動向を知る上でとても勉強になります。

最近欠かさず読んでいるのは、英国のエメラルドという出版社の発行する多数の学会誌に投稿された海外のコーチングやマネジメントに関する学術論文です。現在コーチングについては150以上、マネジメントについては、それ以上の論文が掲載されています。コーチングの現状や、コーチングの将来を知る上で欠くことのできない文献として、参考にしています。

コーチになることで、勉強の機会が増えました。そのことに、とても満足しています。勉強の機会が増えるのは、自分自身がコーチをしていて、アウトプットの機会が増えていることやまた、Evidential Based(根拠に基づいた)なコーチングを目指していることも関係していると思います。

クライアントと同じように、コーチもまた成長する。

コーチとして成長することは、クライアントに対してより大きく貢献できる機会をもたらすと思います。

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