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伊藤守インタビューvol.3 「質の高いコーチング」
2004年11月05日
3回連続でお届けしてきました伊藤守インタビューもいよいよ最終回。今回は「質の高いコーチング」について聞きました。
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●質の高いコーチングを実現するために必要なものは何ですか?
~プレコーチングの徹底~
私はコーチングを始める前に、クライアントと十分なプレコーチングの時間を持つようにしています。ほとんどの場合は面談で、1時間半から2時間使います。時にはそれでは足りなくて電話でプレコーチングを続けることもあります。コーチングとは何かを理解するために、コーチングに何を期待しているかをハッキリさせるために十分な時間を取ります。
~アセスメントの使用~
さらに、学習スタイル、タイプ分け、リーダーシップ、コミュニケーションなどに関するアセスメントも使います。最近では360度フィードバックのシステムを開発し、コミュニケーションやリーダーシップについて、クライアントの上司や部下からフィードバックを受け、それらをテーマにコミュニケーションを交わします。
コンピューターとインターネットを用いたシステムで、短期間に情報を収集できるため、時間差のない、新鮮なフィードバックを受けることができます。私も自分で試しましたが、とても参考になりました。
~エバリュエーションプラン~
コーチングによる成果を計るための基準をクライアントとコーチがお互いに確認するようにもしています。
コーチングや研修についてのROI(Return On Investment)がよく話題に上がります。実際に投資に見合うリターンが無ければ、コーチを雇う意味が無いわけです。ですから、エバリュエーションプラン(Evaluation plan)をつくってコーチングに臨んでいます。
~最後に~
ともすると、コーチングは単にクライアントとのコミュニケーション技術のように考えられています。
しかし、実際には、アセスメント、Tips、リサーチ、360度フィードバック、ホームワーク、エバリュエーションプランなどが用いられています。
また、クライアントがいつでも、コーチングのプロセスを振り返ることができるように、コーチとしてのセッションログも大事にしています。
質の高いコーチングを実現するためには、クライアントも何を実現しようと思っているのか、何を変えようと思っているか、それらについてできるだけ具体的にすることだと思います。
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