書籍紹介

Hello, Coaching! 編集部がピックアップした本の概要を、連載形式でご紹介します。


未来を共創する 経営チームをつくる
株式会社コーチ・エィ 鈴木義幸

第1回 はじめに 会社は経営チームで決まる (前編)

第1回 はじめに 会社は経営チームで決まる (前編)
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第1回 はじめに 会社は経営チームで決まる (前編)
第2回 はじめに 会社は経営チームで決まる (中編)
第3回 はじめに 会社は経営チームで決まる (後編)

※ 本稿は、2020年12月18日発売の株式会社コーチ・エィ 鈴木義幸著『未来を共創する 経営チームをつくる』の一部を、本の発売に先駆けて公開するものです。

会社は経営チームで決まる

「会社は社長で決まる」と言います。

ある意味、これは正しいのでしょう。しかし、20年以上にわたって企業のエグゼクティブをコーチングさせていただいた私の経験からは「会社は経営チームで決まる」と言った方が、より現実に合っていると思います。

経営チームのリーダーは社長です。もちろん、社長の役割はとても大きいのですが、社長を含む経営チームがチームとして機能しないと、会社が持続的に発展しつづけることは難しいのではないでしょうか。

実際、一見トップがひとりで全体を牽引しているように見える会社でも〝継続的な右肩上がり〞を実現している会社は、経営チームが〝チームになって〞います。単なる社長の独断場ではありません。

一方、瞬間的には良くても、成長が続かなかったり、環境の急激な変化に弱い会社は少なくありません。そこでは多くの場合、経営チームがチームとして結束していないのです。
そして、どちらの会社が多いかといえば後者。経営チームがチームとして機能していない会社の方がずっと多い。これが20年のエグゼクティブコーチングの経験から、私が強く感じていることです。

経営陣が〝チームになる〟と会社は変わる

経営チームがチームとしてうまく機能していないのに、そのことを問題視していない会社は、思いのほか多いのです。

経営チームがチームになることは、ひょっとすると会社の最重要課題であるにもかかわらず、経営者も役員も、そのことをあまり気に留めていない。

かわりに何を大切にしているのかといえば〝一人一人が自分の責任を果たすこと〞。

「経営者・役員は、〝それぞれの職責〞をしっかり果たすことが大事である」――そう思われている経営者・役員はとても多いのです。

こうした認識に少しでも影響を与えたい。そう思って本書を執筆しました。

経営は〝こうすれば、こうなる〞などと、方程式で表せるようなものではありません。とても〝複雑なプロジェクト〞であると思います。

「経営チームのチーム力が増したら必ず経営が上向くのか?」と問われても、「間違いなく」とは言い切れません。

しかし、私が関わった多くのプロジェクトでは、経営者・役員が、経営チームをチームとし昇華すべく力を使いました。その結果、会社は、より〝自ら変化を起こすことのできる集団〞へと変貌しました。

経営チームがチームになることで、間違いなく、会社の〝変わる力〞は高まるように思います。そのことを、本書を通して多くの人に伝えたいと思っています。

チームの一員であるすべての方に

もし読者のあなたが、現在、経営チームの一員であるのならば、自分のチームを思い浮かべながら、本書をお読みください。

  • チームは、この瞬間どういう状態なのか?
  • どういうチームに本当はしたいのか?
  • そのためには何ができるのか?

本書が、あなたの経営チームの〝チーム力〞を高めるために、〝コーチ〞の役割を果たすことができたら、たいへんうれしいと思っています。一方、もしあなたが今、経営チームのメンバーでないとしても、きっと何らかのチームの一員ではあるはずです。

チームメンバーそれぞれに意見があって、主張がある。それをチームとしてまとめるのが難しいと感じているのであれば、そんな方にも、本書はきっとコーチの役割を果たすことができるのではないかと思います。

社長の本音─よい経営チームがほしい

話を経営チームのことに戻します。

私は世界最大規模のコーチングのプロフェッショナル・ファームであるコーチ・エィの一員として、過去20年以上にわたって、社長のコーチングを実施する機会を得てきました。

社長がコーチングを受けることを決めてくださるとき、テーマとして掲げてくださるのは、たいてい〝会社全体〞に関することです。

  • イノベーションが起こる組織文化をつくり上げたい
  • 社員ひとり一人の主体性を高めたい
  • 多くのリーダーを開発したい

このようなテーマが最初に掲げられます。

ところが、実際にセッションが進行していくと、話は、日頃いちばん近くで働いている役員との関係性にフォーカスされていくケースが、多々あります。

ある時、ある社長が、ぼそっとおっしゃった一言は、今でも忘れることができません。

「よい経営チームが、喉から手が出るほど欲しい」



『未来を共創する 経営チームをつくる』目次

はじめに ─ 会社は経営チームで決まる

第1章 なぜ〝経営チームをつくる〞のは難しいのか
 1-1 経営チームは〝4番でピッチャー〟の集団
 1-2 日本企業で経営チームをつくるのが難しい理由
 1-3 経営チームをつくるのは、スポーツの首脳陣チームより難しい
 1-4 「わたしたちは良いチーム」という思い込み
 本章のポイント  なぜ〝経営チームをつくる〟のは難しいのか

第2章 チームとは何か
 2-1 チームは〝チームとしての目標〟を持っている
 2-2 チームは共創している
 2-3 チームにはメンバー間に気持ちのつながりがある

第3章 チームの土台をつくる
 3-1 チームを再解釈する
 3-2 チームの現状を捉える
 3-3 縦のコミュニケーションを双方向にする
 3-4 コミュニケーションを増やす
 3-5 おたがいを知る

第4章 チームを進化させる
 4-1 対立を活かす
 4-2 会議をバージョンアップさせる
 4-3 パーパスを共有する
 4-4 関係性にチャレンジする
 4-5 「悪口」を外に出さない
 4-6 外とつながる
 4-7 フィードバックを受ける
 4-8 チームの理想を追求し続ける
 本章のポイント チームを進化させる

第5章 強い経営チームをつくる個人とは
 5-1 自分に何を問いかけるか?
 5-2 自分の感情をどう扱うか
 5-3 ウォント─自分がしたいことを話す
 5-4 シェア─自分が持つものを分け与える
 5-5 相手から学ぶ
 5-6 フィードバックを求める

最後に ─ 会社は経営チームで決まる




未来を共創する 経営チームをつくる

未来を共創する 経営チームをつくる

発行日: 2020年12月18日
出版元: ディスカヴァー・トゥエンティワン


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